アイリバー アイリバーの概要

アイリバー

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/06/19 13:54 UTC 版)

アイリバー
各種表記
ハングル 아이리버
発音 アイリボ
日本語読み: あいりばー
英語表記: IRIVER
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概要

1999年にヤン・ドクジュンらが、マルチコーデック対応のポータブルCDプレーヤーを開発するべく、サムスン電子から独立してレインコム (Reigncom) 社を立ち上げる。アイリバーはレインコム社のブランド名だったが、2009年4月にレインコムはアイリバーへ社名変更している[1]。2014年8月にSKテレコムに買収され、同社の子会社となった。2019年3月には株式会社ドリームアスカンパニーに社名変更[2]し、アイリバーは同社のブランド名として存続している。

1999年から2000年にかけて、記録媒体にCDを採用したデジタルオーディオプレーヤーとして発売。当時のMP3プレーヤーの大きな問題だった容量を実用的なレベルまで解決した。その後フラッシュメモリHDD型プレーヤーを発売している。

2000年代後半から2010年代初頭にかけてはApple社のiPodの台頭や、スマートフォンなどデジタルオーディオプレーヤーと同機能をもつ製品の台頭により業績が悪化。従来製品からの脱却と差別化を図るべく、2012年にプレミアム音響機器ブランド「Astell&Kern」を立ち上げた。これを契機に、ハイエンドポータブルプレーヤーを代表するメーカー・ブランドと認識されるようになった[3]

日本では一時NHJが代理店を務めた後、レインコム100%出資のアイリバー・ジャパン株式会社が設立され、長らく販売・サポートを行っていた。2006年10月にMCJ傘下の株式会社iriver japanに組織変更されたが、後の2009年7月にはマウスコンピューター社に吸収合併された。 2013年2月に同グループ会社のエムヴィケーに業務移管され、同年4月にユニティと合併し、アユートに社名変更された。

主な製品

太字は2018年4月時点の最新機種。

公式サイトも参照。

デジタルオーディオプレーヤー

CD-R/RW

iMP-550 SlimX (CDプレイヤータイプでは日本で最後に発売されたモデル)

CDを利用したポータブルプレイヤー。CD-RCD-RWの書き込み可能なCDにデータを書き込むことで利用する。iriver第1期の主力製品として展開し、現在のiriverの基礎を築いた。日本では現在販売されていない。

OEM製品として一部製品は現在はデジタルオーディオプレイヤーから撤退したRIOにRioVolt として供給された。RIOとの契約解除により自社ブランド立ち上げが行われた。

iMP-550にはiMPシリーズでは唯一Philips製チップが搭載されており、Philipsと共同開発したXtream3Dに対応している。

  • iMPシリーズ
    • iMP-150
    • iMP-350
    • iMP-400
    • iMP-550

フラッシュメモリ

iFP-799
T10 (512MB)

フラッシュメモリタイプのプレーヤー。本体に内蔵したメモリにデータを蓄積する。

  • iFP シリーズ
    iMPシリーズ後のiriver第2期の主力製品となった。 一部のシリーズを除いて三角形断面(プリズム形状)・単三型(LR6)乾電池仕様(二次電池対応)であり、韓国の公式サイトでその重さを「ゲマッサル」1列分と表現したことから、日本では一部から「カニかま」の俗称で呼ばれるようになった。
    Philips製チップ搭載。転送は専用ツールを使うManagerバージョンと、OSで書き込みが可能なUMSバージョンをファームウェアの切り替えで選ぶことができた。Xtreme3D、FMラジオや録音機能が充実しており、販売終了後も根強い人気があった。なお、iFP-700シリーズのマイナーチェンジモデルがF700シリーズとして再発売されていた。
    • iFP-100 (Prism)
    • iFP-300 (Craft)
    • iFP500 (MasterPiece)
    • iFP-700/800 (Craft 2)
      初期ロットにホワイトノイズが入るという不具合が発生したため2004年7月15日より対策品と交換を開始した[4]
    • iFP-900 (MasterPiece 2)
    • iFP-1000 (Prism Eye)
    • iriverプリズム(iFP-100シリーズの名称を変更したもの)
    • F700(iFP-704T) (外部マイク対応、4GB)
  • Nシリーズ - ネックレスタイプ
    • N10 (256MB/512MB/1GB) - Philips製チップ搭載し、iFPシリーズ以外のフラッシュメモリタイプの機種で唯一Xtreme3Dに対応。
    • N11 (256MB/512MB/1GB)
    • N12 (1GB/2GB)
    • N15 JEWEL (2GB/4GB)
  • Tシリーズ - iFPシリーズの事実上の後継機種
    • T10 (Music Clip) (単三電池対応、512MB/1GB/2GB)
    • T20 (Metro Look) (512MB/1GB)
    • T30 (Craft 3) (単四電池対応、256MB/512MB/1GB/2GB)
    • T50 (単三電池対応、1GB)
    • T60 (単四電池対応、2GB/4GB)
    • T7 (VOLCANO / Stix) (USBプラグ内蔵、1GB/2GB/4GB)
    • T6 NEON (2GB)
    • T5 (ストップウォッチ機能搭載、4GB)
    • T8 Candy Bar (2GB/4GB)
    • T9 (4GB)
H10 jr
  • Hシリーズ
    • H10 Jr. (512MB/1GB)
  • Eシリーズ - Hシリーズの事実上の後継機種
    • E100 (4GB/8GB + 増設microSDカード)
    • E50 METAL (4GB)
    • E150 (4GB/8GB)
    • E30 MATTE (2GB/4GB/8GB)
    • E300 (4GB/8GB)
    • E40 (4GB/8GB)
  • Clix (U) シリーズ - 一部ナップスターサービス対応
    • U10 (256MB/512MB/1GB) - 充電・データ転送および入出力拡張にTTA-24規格の端子を採用。
    • U10 ペ・ヨンジュンSE (512MB)
    • clix (2GB)
    • U:MO (モバHO!対応、1GB)
    • Clix2 (2GB/4GB/8GB)
    • LPlayer (2GB/4GB/8GB)
    • SPINN (eストア限定、4GB/8GB)
  • Sシリーズ - 超小型タイプ
  • Xシリーズ - フォトアルバム機能搭載、動画対応
    • X20 (2GB/4GB/8GB内蔵 + 増設microSDカード) - Joytoto社とのコラボでJoytoto製である。
  • Bシリーズ - モバHO!対応
    • B20 (1GB)
    • B100 (4GB/8GB)

Astell&Kernシリーズ - Hi-Fi/ハイレゾ音源対応オーディオプレイヤー

HDD

HDDを記録装置として利用したポータブルプレーヤー。第2期iriverのHDDモデルは多機能さを前面に押し出した物が多い。H100やH300はバグなども多かったが、光デジタル端子、USBホスト機能、マイク端子など機能的な面から未だに一部のハードユーザーから支持されている。しかし、PMPシリーズはバグが多いのになかなか改善されず、まだポータブルビデオはまだ日本では普及には時期尚早だったこともあり、販売展開に失敗。また、全体的に本体サイズが大きめなどデザインの難点もあり、日本では成功しなかった。 その反省から、小型HDDを利用した本体のサイズの小さいH10や、さらに小型化を進めたEシリーズを発売した。

  • Hシリーズ
    • H100(iHP-100) (10GB/20GB/40GB) - 光デジタル端子搭載
    • H300 (20GB/40GB) - USBホスト機能搭載
    • H10 (5GB/6GB/20GB)
  • Eシリーズ - Hシリーズの事実上の後継
    • E10 (6GB)

ポータブルメディアプレーヤー

HDD

  • PMP (P)シリーズ
    • PMP-100 (10GB/20GB/40GB) - USBホスト機能搭載
    • P20 (80GB)

フラッシュメモリ

  • PMP (P)シリーズ
    • P7 (eストア限定、16GB)
    • P8 (16GB)

電子辞書

  • Dシリーズ - マルチメディア機能搭載電子辞書
    • D5 (2GB/4GB)

電子ブックリーダー

  • Cover Story Basic

カーナビ

  • CaroNavi M3(NV mini)

デジタルフォトフレーム

  • framee-M
  • framee-L

タブレット端末

  • ITQ701 WOW

Bluetoothヘッドセット

  • iriverOn

ワイヤレススピーカー

  • LS150

再生可能コーデック

現在、iriver製品で再生可能の主なコーデックは、

製品によって異なるので対応はメーカーに確認すること。




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