さんかく座アルファ星
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/07/21 10:42 UTC 版)
概要
黄白色の巨星を主星とする連星系である。近接連星に分類される分光連星で、主星と伴星との距離はわずか0.04auしかない[6]。主星と伴星は共通重心を1.736日で公転しており、余りに速い公転速度によって主星の形は歪んだ楕円体となり、地球から見た形が変化する。この結果、ごくわずかな変光を示す楕円体状変光星となっている。
名称
学名は α Trianguli (略称は α Tri) 。固有名のモサラー (Mothallah) はアラビア語で「三角の頭」を意味する رأس المثلث ra’s al-muθallaθ の「三角」を意味する部分に由来する。2016年8月21日に国際天文学連合の恒星の命名に関するワーキンググループ (Working Group on Star Names, WGSN) によって Mothallah が固有名として正式に承認された[3]。同じ語源に由来して、ラス・アル・ムサラー (Ras al Muthallah) 、メタラー (Metallah) などとも呼ばれていた。またこれらをラテン語化したカプト・トリアングリ[7] (Caput Trianguli[7]) という固有名でも呼ばれていた[8]。
脚注
関連項目
注釈
出典
- ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s “SIMBAD Astronomical Database”. Results for alf Tri. 2016年9月24日閲覧。
- ^ Paul Kunitzsch; Tim Smart (2006). A Dictionary of Modern Star Names. Sky Publishing. p. 55. ISBN 978-1-931559-44-7
- ^ a b “IAU Catalog of Star Names”. 国際天文学連合. 2016年9月24日閲覧。
- ^ a b “GCVS”. Results for alf Tri. 2015年10月8日閲覧。
- ^ a b c 輝星星表第5版
- ^ Jim Kaler. “Mothallah”. STARS. 2016年9月24日閲覧。
- ^ a b 原恵『星座の神話 - 星座史と星名の意味』(新装改訂版第4刷)恒星社厚生閣、2007年2月28日、209頁。ISBN 978-4-7699-0825-8。
- ^ Richard Hinckley Allen. Star Names: Their Lore and Meaning. G. E. Stechert. p. 416
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