輝銀鉱とは? わかりやすく解説

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きぎん‐こう〔‐クワウ〕【輝銀鉱】

読み方:きぎんこう

銀と硫黄からなる鉱物等軸晶系金属光沢のある黒灰色で軟らかくナイフで切れる。セ氏173度以下で単斜晶系転移し針銀鉱になるが、両種を区別せず輝銀鉱とよぶことも多い。銀の重要な原料鉱石アルゲンタイト化学式Ag2S


輝銀鉱

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/09/23 01:53 UTC 版)

針銀鉱 acanthite

分類 硫化鉱物
化学式 Ag2S
結晶系 単斜晶系
へき開 なし
モース硬度 2 - 2.5
光沢 金属光沢
鉛灰色
条痕 鉛灰色
比重 7.3
プロジェクト:鉱物Portal:地球科学
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輝銀鉱(きぎんこう、argentite)は硫化鉱物。高温で安定な鉱物で、常温では針銀鉱(しんぎんこう、acanthite、硫銀鉱とも)へと遷移するが、これも伝統的に輝銀鉱とよんでいる。

輝銀鉱はもっとも重要な銀鉱石のひとつであり、日本の銀鉱山の銀黒(ぎんぐろ)は輝銀鉱が主成分である。

特徴・性質

化学組成は Ag2S。輝銀鉱は等軸晶系であるが、179℃以下では単斜晶系へと変化して針銀鉱となる。ただし、輝銀鉱として生成されたものは見た目は輝銀鉱のまま内部のみ変化するため、輝銀鉱仮晶として認識される。低温で針銀鉱として生成されたものは針状の形態となる。両鉱物の区別は、X線か反射顕微鏡が必要となる。

モース硬度は2から2.5で非常に柔らかい。金属光沢をしており、色は暗鉛灰色で、条痕も黒灰色である。比重 7.24。へき開無し。

熱すると SO2 を発生して熔けるが、昇華物が生じない点でテルル銀鉱やセレン銀鉱と区別できる。

語源

英名の argentite は、ラテン語で銀を意味する argentum に由来する (W.K.von Haidinger, 1845)。

日本語名の輝銀鉱は、ドイツ語silber Glanz に由来する。英語では silver glance である。

関連項目

参考文献

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