作用因とは? わかりやすく解説

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さよう‐いん【作用因】

読み方:さよういん

動力因(どうりょくいん)


四原因説

(作用因 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/10/03 09:20 UTC 版)

四原因説(しげんいんせつ、: Four causes)とは、アリストテレスが自著『自然学』の中で論じた、自然学現象についてその4種類の原因: αἴτιον、アイティオン)を検討すべきであるとする説である。この自然学を第二哲学とするのに対し、第一哲学として存在一般とその原理・原因を研究する『形而上学』でも四原因は序論で説かれ、アリストテレス哲学の基礎概念となっている。四因説、四因論とも。


  1. ^ a b c d 「四原因[アリストテレス」 - ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典]、(c) 2014 Britannica Japan
  2. ^ 「例えば質料としての木材が一定の形相をとって家屋となる如くである。[略]質料が形相をとるのは一つの運動であるが、運動には「目的」〔希〕telosがある。アリストテレスによれば、「目的」は形相にほかならぬ。質料は可能態として一定の形相をめざし目的とし、このような目的の実現として一定の個物となる。また運動には運動の原因がある。何によってこの運動が起るか。彼によれば、それも形相である。形相をめざすことが、この運動の原因である。こうしてアリストテレスにおいて、「目的因」と「始動因」(動力因・運動因)とは、結局、「形相因」に帰着し、「形相」と「質料」との二つの原理が、根本的な相関原理として明確化せられたのである」(山崎正一「形相と質料」、山崎正一・市川浩編『現代哲学事典』講談社現代新書、1970年)。
  3. ^ 岡崎文明「トマス・アクィナスにおける「第一原因」――「作出因としての性格」と「目的因としての性格」をめぐって――」『中世思想研究』第35号、一九九三年
  4. ^ 鈴木泉「スピノザと中世スコラ哲学――(自己)原因概念を中心に――」『中世思想研究』第47号、二〇〇五年
  5. ^ マリオ・ブンゲ『因果性――因果原理の近代科学における位置――』黒崎宏訳、岩波書店、1972年、p.50
  6. ^ ウィリス・ドニー「因果性(17世紀における)」寺中平治訳、フィリップ・P・ウィナー編『西洋思想大事典 1』平凡社、一九九〇年六月、pp.172-178
  7. ^ 「物理学の発達における原因の諸概念」安孫子誠也・佐野正博訳『本質的緊張 科学における伝統と革新 1』みすず書房、一九八七年九月


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