ディリクレ指標とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 同じ種類の言葉 > 社会 > 社会一般 > 指標 > ディリクレ指標の意味・解説 

ディリクレ指標

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/30 09:39 UTC 版)

ディリクレ指標(でぃりくれしひょう)とは、ディリクレL関数を定義する際に導入した整数から複素数への関数である。

定義

整数から複素数への関数 で、ある自然数 N に対し

ならば
aN互いに素でなければ

という性質を満たすものを法 N のディリクレ指標という。 この性質を満たす関数は N > 1 のとき剰余類 の乗法から複素数の乗法群への指標を整数全体を定義域とする関数に拡張したと考えられるので「指標」の名が付けられている。

具体例

  • 全ての整数に対して 1 となる関数は(法 1 の)自明な指標と言われる。
  • ルジャンドル記号 a を変数と見ると法 p のディリクレ指標である。

関連項目


ディリクレ指標

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/01/26 04:05 UTC 版)

算術級数定理」の記事における「ディリクレ指標」の解説

整数から複素数への写像 χ : Z ↦ C {\displaystyle \chi :\mathbb {Z} \mapsto \mathbb {C} } で下記性質満たすものを法 d {\displaystyle d} のディリクレ指標という。 ( d , n ) = 1 ⇔ χ ( n ) ≠ 0 {\displaystyle (d,n)=1\Leftrightarrow \chi (n)\neq 0} χ ( n 1 ) χ ( n 2 ) = χ ( n 1 n 2 ) {\displaystyle \chi (n_{1})\chi (n_{2})=\chi (n_{1}n_{2})} χ ( n + d ) = χ ( n ) {\displaystyle \chi (n+d)=\chi (n)} 特に、 χ 0 ( n ) ≠ 0 {\displaystyle \chi _{0}(n)\neq 0} ならば χ 0 ( n ) = 1 {\displaystyle \chi _{0}(n)=1} となる χ 0 ( n ) {\displaystyle \chi _{0}(n)} を自明な指標と呼ぶ。 正の整数 d {\displaystyle d} につき φ ( d ) {\displaystyle \varphi (d)} 個のディリクレ指標があり、それらは群を成す。ディリクレ指標には直交性がある。 ∑ n = 1 d χ ( n ) = { φ ( d ) χ = χ 0 0 χ ≠ χ 0 {\displaystyle \sum _{n=1}^{d}\chi (n)={\begin{cases}\varphi (d)&\chi =\chi _{0}\\0&\chi \neq \chi _{0}\end{cases}}} ∑ χ χ ( n ) = { φ ( d ) n ≡ 1 0 n ≢ 1 {\displaystyle \sum _{\chi }\chi (n)={\begin{cases}\varphi (d)&n\equiv 1\\0&n\not \equiv 1\end{cases}}}

※この「ディリクレ指標」の解説は、「算術級数定理」の解説の一部です。
「ディリクレ指標」を含む「算術級数定理」の記事については、「算術級数定理」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「ディリクレ指標」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ



ディリクレ指標と同じ種類の言葉


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「ディリクレ指標」の関連用語

ディリクレ指標のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



ディリクレ指標のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのディリクレ指標 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaの算術級数定理 (改訂履歴)、合同算術 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS