なおざり

デジタル大辞泉

なおざり〔なほざり〕【等^＝閑】

読み方：なおざり

［形動］［文］［ナリ］

１ いいかげんにしておくさま。本気でないさま。おろそか。「—な練習態度」「子供のしつけを—にする」

２ ほどほどで、あっさりしているさま。

「よき人は、ひとへに好けるさまにも見えず、興ずるさまも—なり」〈徒然・一三七〉

[用法] なおざり・ないがしろ——「学業をなおざり（ないがしろ）にする」のように、いいかげんにする意では相通じて用いられる。◇「なおざり」は、きちんとすべきことを手を抜いていいかげんにするさまをいう。「なおざりに聞き流す」「なおざりにできない問題」◇「ないがしろ」は大切にすべきものを粗略に扱う、また無視するさまをいう。「親をないがしろにする」のように用いる。◇類似の語「ゆるがせ」は「なおざり」と同じく、手を抜いておろそかにするさま。「一刻もゆるがせにできない」のように用いる。

Wiktionary日本語版（日本語カテゴリ）

なおざり

出典:『Wiktionary』 (2021/09/07 16:17 UTC 版)

語源

「直（なお）去り」:そのまま、過ぎ去るの意か

名詞・形容動詞

なおざり【等閑】（歴;なほざり）

1. いい加減なこと、心がこもっていないこと。大事に思わないこと。
   • 彼の机の上には比較的大きな洋書が一冊載せてあった。彼は坐るなりそれを開いて枝折（しおり）の挿んである頁を目標（めあて）にそこから読みにかかった。けれども三四日等閑（なおざり）にしておいた咎（とが）が祟って、前後の続き具合がよく解らなかった。（夏目漱石『明暗』）
2. かりそめ、その場限りのこと、又その様子。

活用

関連語

• おざなり

翻訳

• 英語: neglect, disregard, make light of

Weblio日本語例文用例辞書

「なおざり」の例文・使い方・用例・文例

• 上司の指示をなおざりにするわけにはいかない
• 彼らは自分たちの義務をなおざりにはしなかった。
• 太陽エネルギーの研究はこれまでなおざりにされてきた.
• なおざりにする
• 職務をなおざりにするな
• 仕事をなおざりにする
• 学生は学問をなおざりにしてはいかん
• これは大事なことだからなおざりにはできぬ
• なおざりにされた子供