t検定とは? わかりやすく解説

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t検定

【仮名】tけんてい
原文t test

2つ異なグループ平均値の間に本当に差があるかどうか調べるために用いられる統計学的検定臨床試験におけるグループ間の治療対す反応有意差があるかどうかをみるために用いられることもある。

t検定

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/12/23 09:50 UTC 版)

t検定(ティーけんてい)とは、帰無仮説が正しいと仮定した場合に、統計量がt分布に従うことを利用する統計学検定法の総称である。母集団正規分布に従うと仮定するパラメトリック検定法であり、t分布が直接、もとの平均標準偏差にはよらない(ただし自由度による)ことを利用している。2組の標本について平均に有意差があるかどうかの検定などに用いられる。統計的仮説検定の一つ。日本産業規格では、「検定統計量が,帰無仮説の下でt分布に従うことを仮定して行う統計的検定。」と定義している[1]

スチューデントのt検定(Student's t-test)とも呼ばれるが、これは統計学者のウィリアム・ゴセットが雇用者であるギネスビール社に本名使用を許されずStudent というペンネームで最初の論文を発表した(1908年)ためである。

種類

t検定は大きく次のように分けられる。

  • 2つの母集団がいずれも正規分布に従うと仮定したうえでの、平均が等しいかどうかの検定。
    • 標本が対になっている、つまり1組の標本のメンバー各々と、もう1組の特定のメンバーとの間に特別な関係がある場合(例えば、同じ人に前後2回調査する場合、夫と妻とで比較する場合など)。
    • 標本が独立で、比較する2つの群の分散が等しいと仮定できる場合(等分散性の仮定)。
    • 標本が独立で、等分散性が仮定できない(異分散)場合。これは正確にはウェルチのt検定と呼ばれる。
  • 正規分布に従う母集団の平均が、特定の値に等しいかどうかの検定。
  • 回帰直線勾配が0と有意に異なるかどうかの検定。

方法

一群のt検定

母集団の平均値μが特定の値である μ0と等しいかどうかの帰無仮説を検定する際に使用する。

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