血清ナトリウム ( serum sodium )
ナトリウム(Na)は体液量の保持に重要な役割を果たしているため、食物などから過剰に摂取したときは余分なNaが尿中に排泄されます。循環血液量の約20%は腎臓に送られていますが、さらにその20%が糸球体を通過してNaを濾過します。濾過されたNaは尿細管からほとんどが体内に再吸収され、過剰な部分だけが尿中に排泄されるのです。健康な状態では、体内での水・Naの恒常性維持機構によって脱水は起こらないのですが、この仕組みのどこかに破綻が生じたとき脱水が生じることになります。脱水の生じる原因には、(a)水分の不足状態と(b)塩分(Na)欠乏があります。高ナトリウム血症とは血清Na値が146mEq/L以上の病態のことを言い、低ナトリウム血症とは血清Na値が130mEq/L以下となった病態のことを言います。
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