立命館大学ゲーム研究センター
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立命館大学ゲーム研究センター(りつめいかんだいがくゲームけんきゅうセンター、RCGS)は、立命館大学衣笠キャンパスに置かれている組織で、日本で唯一、ゲーム分野を取り扱う学術機関である[1]。
概要
2011年4月に設置された。総合大学であることと、ゲームの発展とかかわりの深い京都という立地とを活かし、伝統的な遊具や玩具から、最新のテクノロジーを用いたゲームまで、幅広く取り扱う。他のゲーム研究拠点とのネットワークを構築することも、国内外問わず目指している[2]。
立命館大学の映像学部や法学部や情報理工学部などの研究者らが集まって、包括的なゲームの研究を行っている。ゲームという娯楽の分野を文化や産業として研究対象とする取り組みが進められている。衣笠総合研究機構の一部として組織されているため、大学院のような教育機関ではない[3]。衣笠キャンパス内の立命館大学ゲーム研究センターには2026年の時点で、約150台のハードと、約1万本のソフトが所蔵されている[4]。
細井浩一が立ち上げたゲームアーカイブ・プロジェクトを前身とする形で、初代センター長には元任天堂のファミリーコンピュータ等のハードウェア開発の中心者だった上村雅之が就任した[5]。 上村の没後、中村彰憲がセンター長を務めた[6]のち、2024年より現センター長は渡辺修司 [7]。
歴史
2011年10月14日にはキックオフカンファレンスを開催する。「ゲーム研究はこれまで何をやり、これから何をやり、大学で何ができるのが、グローバルな現状は」などのテーマでの議論も行われた[8]。
2012年に、文化庁の「平成24年度メディア芸術デジタルアーカイブ事業」にゲーム研究センターを含む共同事業体が採択された。[9]
2013年には立命館大学ゲーム研究センターはゲームソフトのアーカイブを作るというプロジェクトを行い、複数の新聞や雑誌で紹介された。だが読者からいらなくなったゲームが無断かつ着払いで送りつけられてくるという事態が起きた。対策として、関係者によるゲーム資料の現物の寄付を募ることとなった[10]。
2015年から、文化庁のメディア芸術連携推進事業を受託。 [11]
2017年4月には立命館大学ゲーム研究センターは、同センターの所蔵品の検索が可能なデータベースを公開したと発表した[12]。
2018年には、日本語および英語のどちらでも投稿可能なビデオゲームにいつての学術ジャーナルReplaying Japanの定期刊行を開始した。 [13]。また、文化庁によるメディア芸術連携促進事業の一環として「ゲーム展TEN」を開催した。21世紀以降、国内外の博物館や美術館で定期的にゲームをテーマとした企画展が行われるようになっており、この「ゲーム展TEN」も同様に過去のゲームを作品として展示し、その意義と展望を思索することを意図している[14]。
2019年には、「RCGS OPAC」による書誌データの提供が「RCGSコレクション」として改修され、LODに基づく複雑な検索に対応できるデータベースとなった[15]。また、ゲームに関わる3つの国際学術カンファレンスIEEE SeGAH 2019、DIGRA 2019、Replaying Japan 2019を8月5日~11日にかけて実施した[16]。
2021年には、立命館大学ゲーム研究センターで構築や公開されているRCGS Collectionが、日本においてのデジタルアーカイブ産業振興に貢献したとして、デジタルアーカイブ推進コンソーシアムによる2020デジタル アーカイブ産業賞技術賞を受賞した、と立命館大学は発表した[17]。
2023年6月には期間限定で、所蔵するゲーム機やソフトを無料で貸し出しするというオープンデーを行った。ファミコンが発売する以前の1970年代に発売された作品も含めて自由に遊べるようにした試みである[1]。
2025年には、任天堂と協力して、大阪万博にて「京都と遊び」をテーマとした企画展⽰を行った。 [18]。
プロジェクト
- 定例研究会:設立当初の2011年より実施されている研究会
- RCGS Collection:立命館大学ゲーム研究センター(Ritsumeikan Center for Game Studies: RCGS)が所蔵するゲームやその関連資料を検索できるオンライン目録。2019年4月に公開を開始したのち、改修を重ね、2025年9月に大きくアップデートした。
- 雑誌『REPLAYING JAPAN』:アルバータ大学等と連携して発行している英/日のゲーム研究の学術ジャーナル
- カンファレンス Replaying Japan:アルバータ大学等と共同で、毎年開催されているゲームの国際学会
- メディア芸術関連事業:2015年度よりメディア芸術連携推進事業(文化庁)を受託し、ゲームがどこで、どのような形で所蔵されているのかの調査、および、それらの所蔵館が相互に連携するための組織化活動を行っている
- 展示プロジェクト:Ludo Musicaや、ゲーム展TENなど
- EEKANJI NO GAME GAKKAI:学生の活躍支援及びコミュニティ形成の場の提供、学生の方がゲーム業界の知見に触れられる機会の提供を目的としてたイベント。京都府などとの共催。
- Ritsumeikan Game Week:ゲーム関連の国際学会、カンファレンス(IEEE SeGAH 2019、DIGRA 2019、Replaying Japan 2019)を2019年8月に主催・共催した
- オーラルヒストリー:一橋大学イノベーション研究センター、筑波大学、早稲田大学と共同で実施しているゲームオーラルヒストリープロジェクト
関連項目
- メディア芸術データベース(文化庁):文化庁によるマンガ・アニメーション・ゲーム・メディアアートの作品情報や所蔵情報をまとめたデータベース。ゲーム分野のデータ整備は立命館大学ゲーム研究センターが中心となって調査・作成した[19]。
- BitSummit:2013年より行われているインディーゲームのイベント。初期から開催に協力し、2014年以後、イベント実施のパートナーとして名前を連ねている[20]。
- ゲームアーカイブ・プロジェクト - 同センターのアーカイブ研究を担当
外部リンク
脚注
- ^ a b “コレクションしたゲームを無料で貸し出し 「立命館大学ゲーム研究センター」の新たな取り組み(鴫原盛之) - エキスパート”. Yahoo!ニュース. 2025年10月30日閲覧。
- ^ “立命館大学ゲーム研究センター発足10年……改めて振り返るこれまでとこれから | RADIANT | 立命館大学”. 立命館大学研究活動報 RADIANT. 2025年10月30日閲覧。
- ^ 「大学組織図」立命館大学。2026年2月27日閲覧。
- ^ “立命館大学 ゲーム研究に拠点、文化も産業も”. RCGSコレクション>データ概要. 2026年2月27日閲覧。
- ^ 【訃報】 上村雅之先生逝去のお知らせ2021年12月9日 2025年10月31日閲覧
- ^ 「研究メンバー」立命館大学ゲーム研究センター : Ritsumeikan Center for Game Studies (RCGS)。2022年2月6日時点のオリジナルよりアーカイブ。2026年2月27日閲覧。
- ^ 「研究メンバー」立命館大学ゲーム研究センター : Ritsumeikan Center for Game Studies (RCGS)。2024年9月18日時点のオリジナルよりアーカイブ。2025年11月3日閲覧。
- ^ “立命館大学ゲーム研究センター(RCGS)がキックオフカンファレンスを開催”. メディア芸術カレントコンテンツ. 2025年10月30日閲覧。
- ^ “立命館大学ゲーム研究センター(RCGS)がキックオフカンファレンスを開催”. 文化庁の「平成24年度メディア芸術デジタルアーカイブ事業」に本学ゲーム研究センターを含む共同事業体が採択されました. 2026年2月27日閲覧。
- ^ “立命館大学「ゲーム資料現物寄付」のページは、なぜ炎上してしまったか(井上明人) - エキスパート”. Yahoo!ニュース. 2025年10月30日閲覧。
- ^ “メディア芸術関連事業”. RCGS. 2026年2月27日閲覧。
- ^ “立命館大学ゲーム研究センター、所蔵品オンライン閲覧目録を公開”. カレントアウェアネス・ポータル (2017年4月10日). 2025年10月30日閲覧。
- ^ “Replaying Japan 準備号 発刊に寄せて”. 立命館大学学術レポジトリ (2018年5月8日). 2026年2月27日閲覧。
- ^ 大日本印刷, DNP. “立命館大学ゲーム研究センターが「ゲーム展TEN」を開催 | ニュース | DNP 大日本印刷”. DNP 大日本印刷株式会社. 2025年10月30日閲覧。
- ^ “RCGS Collection |立命館大学”. RCGS. 2026年2月27日閲覧。
- ^ “Ritsumeikan Game Week |立命館大学”. RCGS. 2026年2月27日閲覧。
- ^ “ゲーム研究センターが「2020デジタルアーカイブ産業賞」を受賞 |立命館大学”. 立命館大学. 2025年10月30日閲覧。
- ^ “任天堂が所蔵する“もっとも古い花札”の版⽊・摺り⾒本や、学生作品を含むビデオゲームなど、「京都と遊び」をテーマにした企画展示が大阪・関西万博で開催。任天堂の協力のもと、立命館大学ゲーム研究センターが企画”. 電ファミニコゲーマー. 2026年2月27日閲覧。
- ^ “[ttps://mediaarts-db.artmuseums.go.jp/about メディア芸術データベースについて |文化庁]”. MADB. 2026年2月27日閲覧。
- ^ “BitSummit Partners |Bit Summit”. RCGS. 2026年2月27日閲覧。
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