永久磁石式リターダー
原理はコイルを利用した電磁式リターダーと同じで、回転する鉄製(強磁性体)ローターに磁石を近づけると、磁石の磁界によりフレミングの法則に従ってローターに渦電流が発生する。同時に、ローターに回転方向と逆方向の制動力(ローレンツ力)が働く。いすゞ は住友金属と共同でネオジーム系希土類永久磁石を利用した永久磁石式リターダーを開発し、1991年から大型トラックに装備した。このローターをドラム形状とし、ドラム内面に微小隙間で相対した12個のNS磁極を交互に並べ、これのドラムへの出し入れによってリターダー作動、被作動とする。吸収したエネルギーはドラム外周面から放熱する。コンパクトで、電流を消費しないのが特徴である。ほかのリターダーと同様に、高速時、降坂時のサービスブレーキ頻度と負荷が減るので、安全度を増すと同時に、ブレーキ摩擦材の寿命を延ばす利点がある。
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