抗力係数
抗力を動圧と前面投影面積で割って無次元化した値をいう。車体における抗力の発生しやすさを示す指標で、CD値として表す。CD値は、1970年代から常に低減されてきたが、乗用車で0.2~0.45程度である。CD値は、読槻型の度合い、全高/全長比、床下の平面度など車体外形形状のほか、エンジン、ブレーキ、空調用冷却システムの通風抵抗など多様に影響される。とくに2ボックス車のバックウインドウ傾斜角(30度付近でCD値が急増する)の影響は特徴的である。また各部のエッジやミラーなどの細かい部分形状の影響が大きいこともわかり、風洞を活用した改善が進められている。さらに、最近は数値流体力学(CFD)による予測手法が実用段階になりつつあり、いっそうの改善が期待されている。
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