hard currencyとは? わかりやすく解説

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ハード‐カレンシー【hard currency】

読み方:はーどかれんしー

交換可能通貨。米ドル・ユーロ・円などをさす。


ハード・カレンシー (Hard Currency)

 交換可能通貨額面価額通り受け入れられる健全な通貨金本位制採用されていたころには、いつでも自由にハードなHard 堅い金属つまり金に変換可能な通貨をさしていた。

ハード・カレンシー

(hard currency から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/22 01:07 UTC 版)

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ハード・カレンシー英語: Hard currency ハードカレンシー)、またはハード通貨強い通貨(Strong currency)、セーフヘイブン通貨(Safe haven currency)という言葉がマクロ経済学で使われるのは、各国で流通している通貨の中で、信頼性が高く、価値の安定した保管場所として機能し、グローバルに取引される通貨を指す。ハード通貨となるように寄与する要因には、それぞれ国の法務および官僚機構の安定性と信頼性、汚職のレベル、購買力の長期的な安定性、関連国の政治的および財政的状況と見通し、および発行する中央銀行の政策などがある。

安全な避難所としての通貨は、世界的なリスク回避の動きを条件として、リスクのある資産の参照ポートフォリオのヘッジのように振る舞う通貨として定義されている[1]

逆に、ソフト・カレンシー英語: Soft currency ソフト通貨)とは、不規則に変動したり、他の通貨に対して下落したりすることが予想される通貨である。このように「軟化」するのは、通常、関連する国内の弱い法制度、政治的・財政的不安定の結果である。ハード(硬い)、ソフト(柔らかい)という言葉は、金本位制の名残りである。

歴史

歴史的には、一部の先進国不換紙幣(不換通貨)がハード・カレンシーとして認められてきた。たとえば米ドルユーロ(ユーロ導入前はドイツマルク及びフランスフラン)、日本円英ポンドスイスフラン、そしてある程度劣るがカナダドルオーストラリアドルなど。これは不変のものではなく、時代が変わると、一度は弱いと考えられていた通貨が強くなったり、あるいはその逆になる可能性がある。

ある通貨が実際にどの程度「ハード」なのかを示す指標の1つは、各国の外貨準備の中での占有率がある。

1995年から2018年にかけての公的な外貨準備における通貨の構成割合(%)[2][3][4]

  ユーロ
  日本円
  その他

  

関連項目

脚注

  1. ^ Getting beyond carry trade: What makes a safe haven currency? (Journal of International Economics, Volume 87, Issue 1, May 2012, Pages 50-64)
  2. ^ For 1995-99, 2006-18: Currency Composition of Official Foreign Exchange Reserves (COFER)”. Washington, DC: 国際通貨基金 (2019年11月1日). 2020年1月17日閲覧。
  3. ^ For 1999-2005: International Relations Committee Task Force on Accumulation of Foreign Reserves (February 2006) (PDF), The Accumulation of Foreign Reserves, Occasional Paper Series, Nr. 43, Frankfurt am Main: 欧州中央銀行, ISSN 1607-1484, http://www.ecb.int/pub/pdf/scpops/ecbocp43.pdf  ISSN 1725-6534 (online).
  4. ^ (PDF) Review of the International Role of the Euro, Frankfurt am Main: 欧州中央銀行, (December 2005), ISSN 1725-2210, http://www.ecb.int/pub/pdf/other/euro-international-role200512en.pdf  ISSN 1725-6593 (online).

外部リンク


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