グリエール・レゼルベ
グリエールの名前の由来はスイス西部のグリエール地方から。その起源は非常に古く、12世紀にさかのぼります。冬の寒さの厳しい地方ならではの保存食として、欠かすことの出来ない食べ物でした。グリエールレゼルベは、通常4ヶ月~8ヶ月熟成のところ、10~12ヶ月熟成させた長期熟成タイプ。グリエールの中でも、出来のよいものが選ばれ、レゼルベとして熟成されます。レゼルベの熟成は通常よりも湿度の高いセラー(熟成庫)で行われ、外皮がしっとりとしたダークブラウンに仕上がります。レゼルベは、通常のグリエールよりも、ねっとりとしたコクと濃厚な旨みがあります。木の実のようなフレーバーもひときわ強く感じられます。熟成によってうまみが凝縮されているので、パルミジャーノ・レジャーノのように、ジャリッとしたアミノ酸の塊さえも感じられることがあります。加熱料理に用いられることの多いグリエールですが、これほどの旨みのあるグリエール・レゼルベは、そのまま薄くカットして食べるのがおすすめです。
- グリエール・レゼルベのページへのリンク