クレジット‐クランチ【credit crunch】
読み方:くれじっとくらんち
⇒信用収縮
貸し渋り(かししぶり)(Credit crunch)
銀行がなかなかお金を貸さないことを、貸し渋り(Credit crunch)と言う。銀行の過剰貸付がバブルの原因になったことはよく知られているが、不景気になってからは、銀行は融資を控える傾向にある。
一つにはBIS規制の問題がある。貸し出しを多くすると、銀行の自己資本比率が下がる。BIS規制によると、国際業務を行う銀行の自己資本比率は8%以上であることなどが必要だ。
その他、不況のために債権の回収が不安定になっていることが挙げられる。倒産件数も多いことから、銀行は新規の取引を避ける傾向がある。
貸し渋りになって、おもに打撃を受けているのが中小企業だ。従来ならば銀行から資金を調達できたものが、不況になってからはそれができなくなっている。これは中小企業にとっては死活問題につながる。実際、貸し渋りが原因の倒産も多いようだ。
(2000.10.24更新)
クレジット・クランチ(Credit crunch)
信用収縮
(creditcrunch から転送)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/03/28 04:55 UTC 版)
信用収縮(しんようしゅうしゅく、credit crunch、別名:信用危機、信用逼迫、credit crisis, credit squeeze)とは、融資枠(または信用枠、availability of loans (or credit))の縮小、あるいは銀行の融資条件の急激な厳格化、という現象である。一般的に、信用収縮は公的金利の上昇と無関係な信用枠の縮小を含む。このような状況下では、融資枠と金利の関係は暗黙のうちに変化する。つまり、公的金利と無関係に融資枠が縮小したり、金利と融資枠との間の明瞭な関係が失われる(すなわち信用割当(credit rationing)が発生する)。信用収縮は、貸し手や投資家がよりリスクの低い国債などの投資先を(しばしば中小企業を犠牲にして)探す質への逃避(flight to quality)をもたらす[1]。リチャード・ヴェルナーは、1991年という段階で、日本が歴史的規模の不況型クレジットクランチに移行し、銀行破綻を招こうとしていることを指摘していた[2]。
- ^ a b Is There A Credit Crunch in East Asia? (PDF) Wei Ding, Ilker Domac & Giovanni Ferri (World Bank)
- ^ 1991 – "The Great Yen Illusion: Japanese Capital Flows and the Role of Land," Oxford Applied Economics Discussion Paper Series, Oxford: Institute of Economics and Statistics, University of Oxford, No. 129, December
- ^ China lifts reserve requirement for banks Archived 2011年8月8日, at the Wayback Machine.
- ^ Regulatory Debauchery (PDF) Archived 2009年12月29日, at the Wayback Machine., Satyajit Das
- ^ Has Financial Development Made the World Riskier? (PDF) , Raghuram G. Rajan
- ^ Why economic theory is out of whack Archived 2008年12月19日, at the Wayback Machine., Mark Buchanan, New Scientist, 19 July 2008
- ^ How the French invented subprime
- ^ Rowbotham, Michael (1998). The Grip of Death: A Study of Modern Money, Debt Slavery and Destructive Economics. Jon Carpenter Publishing. ISBN 9781897766408
- ^ Cooper, George (2008). The Origin of Financial Crises. Harriman House. ISBN 1905641850
- ^ Ponzi Nation, Edward Chancellor, Institutional Investor, 7 February 2007
- ^ Securitisation: life after death
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