有頭動物
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| 分類 | ||||||||||||
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| 学名 | ||||||||||||
| Craniata[1] Lankester, 1877[2] |
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| 和名 | ||||||||||||
| 有頭動物[3] | ||||||||||||
| 下位分類 | ||||||||||||
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有頭動物(ゆうとうどうぶつ、Craniata)とは、提案されている脊索動物内部の分類であり、現生種としては(狭義の)脊椎動物と、ヌタウナギを含む[3]。頭蓋骨を持つことを特徴とする。有頭蓋動物ともいう[4]。
有頭動物は、伝統的な意味での(広義の)脊椎動物を置き換えるための、無階級の分類群である。広義の脊椎動物と狭義の脊椎動物の主な違いは、伝統的な意味での広義の脊椎動物は、ヌタウナギ類と頭甲綱を含むが、狭義ではこれらは脊椎動物には含まれない。これらは真の脊椎を欠いており、脊椎を有するという脊椎動物の特性を有さない(Hickman他, 2007による)。
(注:上記記述には問題があり、頭甲綱は狭義の脊椎動物に含まれる説の方が一般的)
頭蓋骨を持つこと以外の、有頭動物の特徴は以下である[要出典]。
- 心房と心室に分かれる心臓を持つ。
- 3分節された脳を持つ。
- (少なくとも1つの)半規管を持つ。
分類
おもにNelson et al. (2016) による[1]。有頭動物は亜門とされ、ヌタウナギ下門と脊椎動物下門に二分される[5]。階(grade)は上綱と綱の間の階級である[6]。
有頭動物亜門 Craniata
- ヌタウナギ下門 Myxinomorphi (= 穿口蓋類 Hyperotreti)
- 脊椎動物下門 Vertebrata(狭義)
- ヤツメウナギ上綱 Petromyzontomorphi (= 不穿口蓋類 Hyperoartia)
- 顎口上綱 Gnathostomata
- 板皮階 Placodermiomorphi†
- 真顎口類 Eugnathostomata
- 軟骨魚階 Chondrichthyomorphi
- 真口階 Teleostomi
- 骨甲上綱 Osteostracomorphi†
- Thelodontomorphi†
- 歯鱗類 Thelodonti†
- 翼甲類 Pteraspidomorphi†
- Anaspidomorphi†
- 欠甲類 Anaspida†
(注:上記分類にも問題があり、ヤツメウナギ(頭甲綱に含まれるとされる)の位置に関して混乱がある)
なお、Nelson et al. (2016) ではコノドント類を有頭動物に含めていない[1]。ヌタウナギ類や翼甲類を除いた脊椎動物を筋鰭類 Myopterygii としてまとめる説もある[3]。
有頭動物説の妥当性
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この記事は検証可能な参考文献や出典が全く示されていないか、不十分です。 (2022年3月)
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有頭動物の分類群としての妥当性は確認されてはいない。mtDNAによる研究(Delarbre他 2002)によると、メクラウナギ類は不穿口蓋類(ヤツメウナギ類)に近く、これは伝統的な分類と同様になる。すなわち、無顎類は分類群として妥当である。頭甲類は伝統的に不穿口蓋類(ヤツメウナギ類)と同一視されてきたが、それが事実であるかどうかは疑問の余地がある。分岐年代が古い場合、mtDNAによる分類が絶対的でないことは留意する必要がある。また化石記録殻の判断も解釈が難しい。
もし無顎類が単系統と認められれば、脊椎動物は従来認められてきたとおり顎口類+無顎類の内容となり、有頭動物は、脊椎動物の不必要な異名となる。
脚注
- ^ a b c Joseph S. Nelson, Terry C. Grande, & Mark V. H. Wilson (2016). Fishes of the World. Fifth Edition. John Wiley & Sons.
- ^ Claus Nielsen (2012). The authorship of higher chordate taxa. Zoologica Scripta, 41, 435–436.
- ^ a b c 矢部衞「魚類の多様性と系統分類」、松井正文 編『バイオディバーシティ・シリーズ 7 脊椎動物の多様性と系統』岩槻邦男・馬渡峻輔 監修、裳華房、2006年、46-93頁。
- ^ 田中茂穗「ギンザメ類」『動物学雑誌』第17巻 206号、東京動物学会、1905年、353-369頁。
- ^ 白井滋「24章 無顎類」、矢部衞・桑村哲生・都木靖彰 編『魚類学』恒星社厚生閣、2017年、314-324頁。
- ^ 岩井保「第1章 魚類」『魚学入門』恒星社厚生閣、2005年、1-6頁。
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