クローン人間(くろーんにんげん)(clone human)
ある遺伝子から無性生殖によって誕生した人間のこと。遺伝子の提供元となった人間とまったく同じ遺伝子をもつ。ちょうど人間のコピーに等しい。
クローン人間をつくるには、女性の卵子から核を取り除き、そこに別の人間の体細胞から取り出した別の核を移植してクローン胚にする。このクローン胚を女性の子宮に戻して着床させると、成長してクローン人間になる。
男性と女性の愛の結晶として誕生する人間とは違い、クローン人間の生物学的親に相当するのはひとりの人間だ。似ているけれども親子で異なる遺伝子をもつ人間が誕生するのではなく、まったく同じ遺伝子をコピーすることになるため、倫理的な問題は避けられない。
たとえ不妊治療の目的があっても、自然の摂理に反するクローン人間を生産することには否定的な見方が多い。日本では、2001年にクローン技術規制法が施行された。この法律によって、日本国内でのクローン人間づくりは、懲役刑をもって禁止されている。
(2003.01.06更新)
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