老化や脳血管障害の後遺症などによって、飲み込む機能(嚥下機能)や咳をする力が弱くなると、口腔内の細菌、食べかす、逆流した胃液などが誤って気管に入りやすくなります。その結果、発症するのが誤嚥性肺炎です。なかでも寝ている間に少量の唾液や胃液などが気管に迷入して起こる不顕性の誤嚥は、本人も自覚がないため、繰り返し発症することが多いのです。体力の弱っている高齢者では命にかかわるケースも少なくない病気です。誤嚥そのものは完治することが難しいので予防することが重要ですが、口腔ケアによって細菌や食べかすを減らし、口腔の清潔を保つことが安全かつ効果的な予防法です。
誤嚥性肺炎
(aspiration pneumonia から転送)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/11/02 02:18 UTC 版)
誤嚥性肺炎(ごえんせいはいえん)は、嚥下機能障害が起きているために肺(気道)に胃又は口から唾液や食べ物、胃液などに含まれる細菌が流入してしまったことで肺に発生する炎症。肺炎の一種[3][1]。
- ^ a b c d e f g h i j k l m n o p DiBardino; David M.; Richard G. Wunderink. (February 2015). “Aspiration pneumonia: a review of modern trends”. Journal of Critical Care 30 (1): 40-8. doi:10.1016/j.jcrc.2014.07.011. PMID 25129577.
- ^ a b c d e f g h i Ferri, Fred F. (2017) (英語). Ferri's Clinical Advisor 2018 E-Book: 5 Books in 1. Elsevier Health Sciences. p. 1006. ISBN 9780323529570. オリジナルの2017-07-31時点におけるアーカイブ。
- ^ a b “A-12 誤嚥性肺炎|一般社団法人日本呼吸器学会” (日本語). 一般社団法人日本呼吸器学会. 2022年11月2日閲覧。
- ^ a b 道脇幸博、⻆保徳「70 歳以上の高齢者の誤嚥性肺炎に関する総入院費の推計値」『老年歯科医学』第28巻第4号、2014年、 366-368頁、 doi:10.11259/jsg.28.366、 NAID 130004553403。
- 1 誤嚥性肺炎とは
- 2 誤嚥性肺炎の概要
- 3 外部リンク
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