【XTS2】(えっくすてぃーえすに)
防衛省技術研究本部を中心に開発が進められているターボシャフトエンジン。
いわゆるTS1出力増強型。
平成20年度より性能確認試験が実施されており、23年2月に2号機の試作が完了する予定である。
前作「TS1」の開発及びその後のフォローアップの研究成果により、開発リスク低減、研究期間短縮、コスト低減が行われた。
OH-1に搭載されているTS1エンジンをベースに、圧縮機の2段化や出力タービンの2段化、高圧タービンの冷却性能向上などによる燃焼器出口温度の高温化によってTS1より約45%高い出力を出すことができる。
また、入口異物分離装置や赤外線放射低減装置も採用している。
ライフサイクルコストの低減や整備性を向上させるため、TS1との部品共通化や燃費の向上がおこなわれた。
XTS2では新規部品は15%ほどでTS1との共通部品は35%、スケールアップ部品は50%程となっている。
スペックデータ
スケール:700mm×1500mm×700mm
出力:約940kW
燃料消費率:約0.30kg/kW/hr
重量:190kg
XTS2
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/04 05:25 UTC 版)
「TS1 (エンジン)」の記事における「XTS2」の解説
当初予定されていたOH-1ベースの次期多用途ヘリコプター向けの出力増強型。2006年(平成18年)度から「ヘリコプター用エンジンの研究」として開発が行われ、2008年(平成20年)度から性能確認試験を実施、2014年(平成26年)6月に開発を完了した。XTS2はTS1を基に圧縮機と出力タービンの2段化、高圧タービンの冷却性能向上などによる燃焼器出口温度の高温化によってTS1と比較して出力が約45%向上し、約1300shpとなっている。また、ライフサイクルコストの低減や整備性を向上させるため、TS1との部品共通化や燃費の向上が行われており、新規部品は15%ほどでそのほかは共通部品35%、スケールアップ部品50%程で構成されている。そのほか、入口異物分離装置や赤外線放射低減装置も導入されている。
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