WP 34S と WP 31S
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/11/20 13:18 UTC 版)
「HP 30b」の記事における「WP 34S と WP 31S」の解説
HP 20bと同様にHP 30bのファームウェアはPCと特殊ケーブルを使って書換えることができる。 この書換の容易さを利用して、一部のHP電卓ファンが金融電卓HP 30bとHP 20bをプログラム科学技術関数電卓へ変身させるファームウェアを制作した。その結果としてWP 34Sが誕生した。そのファームウェアと説明書は無料でダウンロードできる。そして、キーパッド用オーバーレイ(キーパッドの上に貼るシール。HP 30bからキー配置が変わるので必要)は低価格で購入可能である。 特殊ケーブルもかつては販売されていたが、2016年12月現在は販売されていないので、自作する必要がある。特殊ケーブルは、USBをシリアル変換する必要がある上、シリアル配線側に2つのスイッチが必要である。さらに電卓側の特殊形状6pinコネクタは市販されていないので、電卓側のコネクタは完全に自作する必要がある。そのため、本体の改造よりも特殊ケーブルの自作の方が難しくなっている。WP 34Sの時間関連機能の誤差を減らすためには、HP 30bに水晶振動子とキャパシタ(コンデンサ)を追加する改造と水晶振動子を有効化する操作が必要である。 WP 34Sは完成品が商業販売もされている。完成品にはオーバーレイが貼られており、水晶振動子とキャパシタも装着済みである。2016年12月現在、WP 34Sの販売サイトには「状態の良いHP 30bが残っていないので、キーに多少問題があるものしか発送していない」と書かれている。 WP 31SはWP 34S完成品の廉価版である。2016年12月現在、すでに商業販売はされていないようである。
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