Thulesiusのダイアグラム
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2017/12/04 08:46 UTC 版)
「ヘッドアップティルト試験」の記事における「Thulesiusのダイアグラム」の解説
1970年スウェーデンのThulesiusは起立後1分ごとの心拍数増加幅と収縮期血圧下降幅をそれぞれY軸、X軸上にプロットするダイアグラムを考案した。このダイアグラムはしばしばヘッドアップチルト検査の解釈でも用いられる。かつてはTypeⅡaのみを起立性低血圧と考えられた時代もあったが、体位性頻脈症候群(PoTS)、神経調節性失神(NMS)といった疾患概念が登場しこれらが下半身の静脈系への血液貯留を本質とし連続スペクトル上の近縁病態として理解されるようになった。起立性によって立ちくらみ、失神が生じる病態には起立性低血圧(OH)、体位性頻脈症候群(PoTS)、神経調節性失神(NMS)、交感神経緊張型(SOH)などが知られている。 TypeⅠ TypeⅡ TypeⅡa TypeⅢ 血管迷走神経性反応という。心拍数は高度に減少、停止し血圧も高度に低下する。神経調節性失神(NMS)などはこのタイプである。
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