TVシリーズ化の波紋
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/05/04 15:06 UTC 版)
「子連れ狼 (若山富三郎版)」の記事における「TVシリーズ化の波紋」の解説
ダイナミックなアクション時代劇映画として人気を博し、初公開年で4作が立て続けに制作されるヒットシリーズとなったが、本作に並行して1973年(昭和48年)に萬屋錦之介主演で『テレビドラマ版』(日本テレビ)がスタートする。『子連れ狼』に愛着を持っていた若山は、萬屋主演によるこのテレビ版製作の報を耳にして激怒した。「錦之介と俺と、どっちが拝一刀にふさわしいか真剣で勝負したるわい!」と息巻いたため、弟の勝新太郎が必死になだめたという。 また、配給元の東宝も映画『子連れ狼』シリーズがヒットしていたため、このテレビドラマ化に強く反対、若山自身も自らの当たり役を他人に演じられることが悔しく、映像化権を持っていた勝プロダクション社長・勝新太郎に抗議したが、結局勝は映像化権を売却し、テレビ版の製作が決定した。このため若山・勝兄弟は一時不仲になった。 こういった事情に配慮し、テレビ版の放映権を得た日本テレビは、若山サイドにも時代劇枠を用意した。それが若山主演の『唖侍鬼一法眼』であり、製作にあたって勝も全面的にバックアップをしている。
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