Supersaw
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/03/14 08:56 UTC 版)
「ローランド JP-8000」の記事における「Supersaw」の解説
Supersawはローランドが独自に開発した波形であり、JP-8000やJP-8080に代表される同社製シンセサイザーに搭載されている。Supersawは、1つのオシレーターで複数の鋸波オシレータを再現するというアイデアに基づいている。この波形は、それぞれ微妙に周波数が異なる鋸波7つを合成したものに相当する。 JP-8000の生産終了以降、いくつかの企業がSupersawのようなオシレータアルゴリズムをハードウェアおよびソフトウェアシンセサイザーに搭載している。JP-8000のアーキテクチャや複数重ねられた鋸波にインスパイアされたソフトウェアシンセサイザーの一例としてはSUPERWAVE P8がある。また、JP-8000風のインターフェイスと2・4・6・10個のオシレータを使ったSupersaw波形のバリエーションを備えたSupersaw Plusというソフトウェアシンセサイザーもある。 Access Musicは2005年、TIシリーズとしてSupersawオシレータに似たHypersawというオシレータを備えたシンセサイザーを発売した。ローランド自身も、SH-201やSH-01、V-Synth、V-Synth XTといったSupersawオシレータを搭載するシンセサイザーの製造を続けている。 Supersawはエレクトリックダンスミュージック、特にハードコア、ハードスタイル、アンセムトランスといった分野で広く使われ続けている。特によりハードなダンスミュージックが音楽チャートを席巻し始めた2006年以降Supersaw波形は再び人気を集めるようになり、多くのメインストリームポピュラー音楽で使われている。
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