性行為
【概要】 性行為には様々なバリエーションがある。主体が、1)女性+男性、2)男性+男性、3)女性+女性、さらに、4)多人数の場合もある。目的としては、1)生殖、2)コミュニケーション(愛情がある場合もない場合もある)、3)娯楽、4)商業活動、5)性欲の解消などがある。これらの主体や目的のバリエーションは、HIVや性感染症の感染リスクとは直接の相関関係を持たないということが重要である。同性間の性行為や、商業活動における性行為、愛情のない性行為がHIV感染を成立させるのではない。反対に異性間の性行為や、生殖を目的とした性行為、愛情のある性行為でもHIV感染は起こり得る。
【詳しく】 一方、性行為の内容はHIVや性感染症の感染リスクと大いに関係がある。特にHIV感染についてリスクの高い行為は、精液や血液、膣分泌液、カウパー氏腺液(先走り液:射精前に尿道口から出てくる粘液)が粘膜(膣上皮、直腸上皮、口・鼻腔粘膜、尿道口、眼球や眼瞼結膜)や傷口に直接接触する行為である。例として勃起したペニスが、膣や肛門や口腔内に直接挿入される性行為がある。一方リスクの低い性行為としては、抱擁、キス、手淫などがある。

- Sexual Behaviorのページへのリンク