ST式戸閉機構の開発
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/09/22 03:42 UTC 版)
「西武所沢車両工場」の記事における「ST式戸閉機構の開発」の解説
西武鉄道向けに1959年(昭和34年)に納入した451系電車より、1基のドアエンジンで両開客用扉の開閉動作を行う戸閉装置を開発・搭載した。従来の両開客用扉においては、左右の扉に1基ずつ計2基のドアエンジンを必要とし、開閉動作の同期など調整・保守管理上の欠点とされていたが、所沢車両工場が開発した同戸閉装置においては、客用扉鴨居部に環状のゴムベルトを渡し、左右の扉の上部をベルトの上下にそれぞれ固定して連動させることによって、1基のドアエンジンのみで開閉動作を可能としたものであった。「ST式戸閉機構 (ST = Seibu Tokorozawa) 」と命名され、翌1960年(昭和35年)に特許を取得した同戸閉装置は、西武鉄道の車両のみならず国鉄103系電車など、国鉄・私鉄を問わず両開客用扉を採用する鉄道車両に広く普及した。
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