ROSAT
別名:レントゲンサテライト、レントゲン衛星、Röntgensatellit
英語:Roentgensatellite
ドイツ航空宇宙センターを中心に米独共同事業として運用されていた軌道衛星。エックス線を使用した観測衛星で、ブラックホールをはじめとする全天観測ミッションを行った。
ROSATは1990年6月に打ち上げられたもので、1998年にミッションを終了、翌1999年に運用を完全に停止。その後10年以上にわたってスペースデブリとして地球の外周を漂っていた。
ミッション開始当初、ROSATは地上から500キロメートル以上離れた軌道上に位置していたが、徐々に高度を下げ、2011年時点で高度350キロメートルを下回っている。
2011年10月19日現在、ROSATは10月23日前後に大気圏に落下すると予測されている。耐熱性が高いため部品のいくつかは燃え残って地上に届く。文部科学省ではドイツ航空宇宙センターによる発表を順次日本語翻訳して公開している。
関連サイト:
The ROSAT mission - DLR Portal(英語)
ドイツ衛星「ROSAT」の落下に関する情報について - 文部科学省
ROSAT
(Roentgensatellite から転送)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/21 10:18 UTC 版)
ROSAT(ROentgen SATellite)は1990年代に運用されていたドイツのX線観測衛星。ドイツではヴィルヘルム・レントゲンに因みX線はレントゲンシュトラーレンと呼ばれており、これに由来して衛星の名前もレントゲンサテリット(Röntgensatellit)とされ、この略称としてROSATとよばれる。1990年6月1日にデルタIIによってケープカナベラルから打ち上げられた。当初は5年の計画であったが、1999年の2月12日までの8年間を超える期間運用された。
- ^ a b “ベンガル湾上空で大気圏に 独衛星、落下前の画像公開” 2011年10月31日閲覧。
- ^ “Second big satellite set to resist re-entry burn-up”
- ^ “ROSAT re-entry”
- ^ “ドイツ衛星「ROSAT」の落下に関する情報について”. 2011年10月31日閲覧。
- ^ “ドイツ衛星、今日落下…日本上空を4回通過” 2011年10月31日閲覧。
- ^ “Falling German Satellite Poses 1-in-2,000 Risk of Striking Someone This Month”. Space.com 2011年11月12日閲覧。
- 1 ROSATとは
- 2 ROSATの概要
- 3 関連項目
- Roentgensatelliteのページへのリンク