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ABRIXAS

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/03/11 07:05 UTC 版)

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ABRIXAS
所属 ドイツ, DLA
公式ページ ABRIXAS
国際標識番号 1999-022A
カタログ番号 25721
状態 運用停止
目的 X線掃天観測
観測対象 X線 (0.5-10keV)
計画の期間 3年
打上げ機 コスモスロケット
打上げ日時 1999年4月28日
通信途絶日 1999年5月1日
運用終了日 1999年7月頃
物理的特長
質量 550.0 kg
軌道要素
軌道 地球楕円軌道
近点高度 (hp) 549.0km.[1]
遠点高度 (ha) 598.0km [1]
離心率 (e) 0.00352 [1]
軌道傾斜角 (i) 48.0°[1]
軌道周期 (P) 96分 [1]
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ABRIXAS(A BRoadband Imaging X-ray All-sky Survey、全天広帯域X線画像探査)はドイツX線天文衛星。3年間の掃天観測を行う計画だったが、電源系が故障して失敗した。

計画と設計

ABRIXASは、0.5-10キロ電子ボルトのX線域で、3年かけて全天サーベイ(掃天観測)を行うことを目指した。これは過去に0.1-2キロ電子ボルトの軟X線で行われたROSATのサーベイを補完する役割もある。計画には2000万ドルの費用を要した[2]

観測装置は焦点距離160cmのヴォルター-1望遠鏡7基で構成された。1基につき直径40の視野がありそれぞれ7度離れた方角を向いていた[3]。受光部は7つの望遠鏡で1つのセンサーを共有し、XMMニュートン用に開発されたX線CCDセンサーを転用した[2]

運用

1999年4月28日にロシアのカプースチン・ヤールからコスモスロケットにより打ち上げられた[3]

軌道投入から3日後、衛星のメインバッテリーが過充電により損傷し、通信が途絶えてしまった。太陽電池に光が当たる6月末から7月、電力回復を期待して通信を試みるも失敗に終わり、衛星の運用は断念された[2]

参考文献

  1. ^ a b c d e NASA - NSSD - Spacecraft - Trajectory Details (ABRIXAS)”. NASA. 2008年2月27日閲覧。
  2. ^ a b c ABRIXAS”. Astronautix.com. 2013年2月9日閲覧。
  3. ^ a b NASA - NSSDC - Spacecraft - Details (ABRIXAS)”. NASA. 2013年3月9日閲覧。



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