PS版と水なし平版
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/10 15:33 UTC 版)
PS(Presensitized Plate)版は、基板にあらかじめ感光性樹脂を塗布してある平版印刷用の版材(平版)である。平版には、製版用フィルムを密着させて紫外線で露光することにより感光性樹脂が化学変化して画像を形成するアナログ版と、コンピュータ上で作成されたデータを、製版フィルムを介さず版材に直接レーザーを照射して画像を形成するCTP版がある。水なし平版も基板にあらかじめ感光性樹脂が塗布されており、この意味ではPS版の一種である。 しかしながら、一般的には、親水化処理をしたアルミニウム表面に湿し水を付着させてインキを反発する平版材がPS版と呼ばれ、湿し水を使用せずに印刷する版材は、PS版とは区別して水なし版と呼ばれている。水なし平版での印刷を水なし印刷(Waterless Printing)と言う。凸版版材を使用し、湿し水を使用せずにオフセット印刷する場合は、ドライオフセット印刷と呼ばれているが、平版を用いる水なし印刷とは別物である。
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