PLP計画
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/15 09:03 UTC 版)
1974年、ミューロケットの上段をLOX/LH2エンジンへと置き換えた改良型であるM-Xロケットの検討が行われていたことを背景として、宇航研教授(当時)大林辰蔵によって科学衛星計画の一部として計画的な惑星探査が提案された。地球周辺空間や宇宙線の観測を行うEXOS計画や、より高度な総合観測を行うAST計画と並び提案されたものであり、PLP (Planetary Probe) 計画と呼ばれていた。計画はAからEまで以下の5つのミッションで構成されていた。 PLP-A - 月・地球系オービタ。重量100-200kg。 PLP-B - ラグランジュ点における太陽風定点観測機。重量100-200kg PLP-C - 火星移動観測機。重量500kg。 PLP-D - 金星オービタ・ランダ。重量500kg。 PLP-E - 木星系オービタ・ランダ。重量500kg。 1980年代前半での実現が予定されていたが、M-Xロケットの使用を前提とした場合においても単独で実現可能なのはPLP-Bまでであることから、計画の実現には国際協力による大型ロケットの利用が期待されることが考えられた。そのために米欧との協調に慎重な考慮を必要とするとされた。
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