PIKO
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/05/21 00:38 UTC 版)
ナビゲーションに移動 検索に移動PIKO (ピコ、パイコ) は、ドイツの鉄道模型メーカーである。
概要
かつては東ドイツの国営企業であったが、東西ドイツ統一後の1992年に民営化されて PIKO Spielwaren GmbHになった。メルクリン、フライシュマンとロコ に続く「4番目に大きな鉄道模型会社」である。PIKOではHOスケールの直流二線式と交流三線式に加えて、GゲージやTTゲージも供給している。
日本語では「ピコ」と呼称される。英語では、イギリスのPecoを「ピコ」と呼ぶため、「パイコ」と呼び別ける事が多い。
歴史
1949年、ザクセン州ケムニッツに設立された。最初の製品は流線型の機関車と優等列車用の客車とブリキ製のレールから構成される“PICO Express”であった。当時、PIKOはCを綴っていたが後年、Kに変更した。“PIKO”は“Pionier-Konstruktionen”の短縮と言われる。
1950年代初頭、テューリンゲン州の玩具の街として有名なゾンネベルクに移転した。
1964年から、PIKOはNゲージに参入し生産を開始したが、1989年に生産を中止した。2000年代後半にフランス向けとして再参入した。かつてのNゲージ製品は、現在ではコレクターズアイテムとなっている。
製品
かつての製品
1961年に大規模な玩具工場を建設し、そこで玩具や教材、機械玩具や鉄道模型を生産した。子供向けに洗濯機や掃除機、レジスター、人形も生産された。鉄道模型はHOゲージとNゲージを生産した。1968年には子供用ミシンでライプツィヒ・メッセでVEB-PIKOとしてはじめて受賞した。
鉄道模型製品は良くできていたため、西ドイツのフュルトのSchreiber社を通じて西ドイツ市場に供給された。
近年の製品
- HOゲージ
ドイツ鉄道の電気機関車を中心に車両、線路、制御機器、ストラクチャー・アクセサリー類を展開している。ホビーシリーズとして廉価版も展開しており、HOゲージは現在PIKOの主力製品である。
- TTゲージ
2005年より、ドイツ鉄道のICE-3や電気機関車などの車両のみを展開している。TTゲージのスタートセットに含まれる線路は他社製品である。
- Gゲージ
2006年より、ドイツ鉄道の電気機関車などを展開している。Gゲージは本来狭軌用であるが、PIKOでは標準軌仕様で展開しているため実質1番ゲージとなっている。
関連項目
外部リンク
ピコ (曖昧さ回避)
ピコ、ぴこ、Pico、Piko
- ピコ (pico) - 国際単位系における接頭語の一つ。「1兆分の1」を表す。
- PIKO - ドイツの鉄道模型メーカー。
- PIKO (ブランド) - 日本では、新都ホールディングス(旧・クリムゾン)が使用許諾契約を得て、企画・販売しているカジュアルウェアブランド。語源はハワイ語で「臍」。
- キッズコンピュータ・ピコ(キッズコミュニケーション・ピコ) - セガ→セガトイズの知育玩具。
- シリーズぴこ - ショタアニメ作品、およびその主人公。
- ジュエリー・ピコ - 徳島県板野郡松茂町に本社を置く日本の宝石店。ビジュピコグループ(公式ホームページ)。
- Pico_(テキストエディタ) - UNIXを中心としたシステム上のシンプルなテキストエディタ。Pico(英語ページ)
- ピコ - 山本ルンルンの漫画『シトラス学園』『マシュマロ通信』などに登場する架空の通貨。
- Pico - サイバーエージェントが運営していたAmebaPicoの略称(現在はサービス終了)。
- PICO - 臨床疑問の定式化。根拠に基づく医療#手法を参照。
人物
- ピコ・デラ・ミランドラ - 15世紀イタリアの思想家。
- ピコ (PICO) - 作曲家、樋口康雄の愛称。1970年代にはピコ名義で作品(アルバムABC/ピコ ファーストなど)を発表。
- ピコ - ポップコーン (女性デュオ) の1974年以降の活動名義。(フォーク歌手デュオ)
- ピコ (歌手) - 2009年にデビューした日本の男性歌手。
- PIKO - 覆面女子プロレスラー、コマンド・ボリショイがアルシオン参戦時に使用したリングネーム。
- ピコ - ロリータアイドル、武見あゆみの別名。
- ゲーム『F-ZERO』シリーズの登場人物のひとり。F-ZEROの登場人物を参照。
- ピコ太郎 - 古坂大魔王#ピコ太郎を参照。
関連項目
- Peco - イギリスの鉄道模型メーカー。日本語では「ピィコ」と表記するが、英語では「ピコ」と呼ばれる。
- ピーコ (曖昧さ回避)
- PIKOのページへのリンク