Nummulitesとは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > デジタル大辞泉 > Nummulitesの意味・解説 

ヌンムライト【nummulites】

読み方:ぬんむらいと

貨幣石


貨幣石

(Nummulites から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/12/23 09:14 UTC 版)

貨幣石
始新世の貨幣石。アラブ首長国連邦アル・アイン近郊で発見された化石。
地質時代
暁新世 - 漸新世
分類
ドメイン : 真核生物 Eukaryota
: リザリア Rhizaria
: 有孔虫 Foraminifera
: 有孔虫綱 Foraminifera
: ロタリア目 Rotaliida
上科 : ヌムリテス上科 Nummulitacea
: ヌムリテス科 Nummulitidae
: ヌムリテス属 Nummulites
Lamarck, 1801
学名
Nummulites
和名
貨幣石
英名
Nummulite
下位分類
  • N. fraasi
  • N. deserti
  • N. solitarius

貨幣石(かへいせき、Nummulites)とは、新生代古第三紀に繁栄した大型の有孔虫である。形状が硬貨に似た円盤状であるため、ラテン語で「小さなコイン」を意味するこの名が付いた。学名を仮名表記したヌムリテスの名でも呼ばれる。

概要

貨幣石は非常に大型の原生生物であり、単細胞生物ながら直径が10 cmを超える個体もある。世界各地で発見されており、かつ生存していた時期が比較的短いため、古第三紀の示準化石として用いられる[1]。全て化石種であり、現生の種は存在しない。

19世紀初頭まで、貨幣石は軟体動物腹足綱の1種であると考えられていた。有孔虫へと移されたのは、1825年のドルビニの研究に基づく分類学的措置である。当初巻貝と誤解されていた殻の中は、不完全に仕切られた個室から成っており、そこに充填された原形質には複雑な脈管系が発達していた。これは貨幣石の細胞内物質輸送に関与していたと考えられている。

分布

地質時代上の分布としては、新生代古第三紀暁新世最後期~始新世最前期に出現し、中期に大繁栄し、漸新世前期にはほぼ絶滅した。起源は現在のアフリカ大陸付近とされ、その後テチス海カリブ海インド洋太平洋の各方面へと伝播した。始新世のエジプト石灰岩には貨幣石の化石が多く含まれ、ギザのピラミッド石材にも、その姿を見ることができる。

生活環

単相(n)世代のガモント、複相(2n)世代のアガモントを経る生活環を持つ。ガモントは初室の直径が1 mm、殻の直径は5~7 mm程度である。一方のアガモントは初室の直径こそ20 μmと小さいものの、最終的には最大12 cmもの殻径に成長する。貨幣石に異なる2型が存在する事を見出したのは d'Burtin 1784 であるが、これが生活環中のステージに対応すると判明したのは20世紀になってからである。

分類

貨幣石の出現初期に分化したのは N. fraasiN. desertiN. solitarius の3つの基本種であり、その後に放散し種数を増やした。現在では140種以上が知られている。

脚注

  1. ^ こだいさんき【古第三紀】 | こ | 辞典 | キッズネット”. 学研×朝日新聞 キッズネット. 2025年12月8日閲覧。

関連項目

参考文献

  • 'Nummulite', Tiscali dictionary of animals [1], retrieved 17 August 2004
  • 古生物学事典 日本古生物学会 編 朝倉書店(1991) ISBN 4-254-16232-4


英和和英テキスト翻訳

英語⇒日本語日本語⇒英語

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「Nummulites」の関連用語

Nummulitesのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



Nummulitesのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
デジタル大辞泉デジタル大辞泉
(C)Shogakukan Inc.
株式会社 小学館
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの貨幣石 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2026 GRAS Group, Inc.RSS