NPO

時事用語のABC

NPO（えぬぴーおー）

政府から独立して活動する団体を非営利組織と言う。このうち、国際的な団体をＮＧＯ、主に国内で活動するものをＮＰＯと、慣用的に区分している。

ＮＰＯは、市民活動や災害ボランティアなど、多用な福祉活動をしている。また、介護保険が始まってからは、介護サービスの提供を行うＮＰＯもある。

1998年、ＮＰＯに法人格を与えるＮＰＯ法が成立した。これは、まちづくり・災害救援・国際協力など社会貢献のために活動するＮＰＯについて、法人格を容易に得られるようにしたものである。

これによって、ＮＰＯは法人名義での銀行口座開設など、法人としての活動ができるようになった。また法人として認められることで、社会的な信用を得やすくなって活動がしやすくなった。

一方、ＮＰＯには税制上の優遇措置がなかった。ＮＰＯは非営利団体であるため、収入はもっぱら寄付に頼っている。しかしながらＮＰＯに寄付をしても、現状では寄付者は税制優遇を受けられない。この点が問題視され、最近、控除を認める議論も出てきている。

（2000.08.13更新）