NO ONE IS TO BLAMEとは? わかりやすく解説

悲しき願い (ハワード・ジョーンズの曲)

(NO ONE IS TO BLAME から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/08/11 02:40 UTC 版)

「悲しき願い」
ハワード・ジョーンズシングル
初出アルバム『ドリーム・イントゥ・アクション (オリジナル)
Action Replay、ワン・トゥ・ワン(再録音)』
B面 チェイス (The Chase)
リリース
録音 1986年
ジャンル ニュー・ウェイヴ
ソフトロック[1]
時間
レーベル WEA
エレクトラ
WEA(ワーナー・パイオニア
作詞・作曲 ハワード・ジョーンズ
プロデュース フィル・コリンズ
ヒュー・パジャム
ハワード・ジョーンズ シングル 年表
Life in One Day
(1985年)
No One Is to Blame
(1986年)
All I Want
(1986年)
テンプレートを表示

悲しき願い」(かなしきねがい、英語: No One Is to Blame)は、イギリスミュージシャンであるハワード・ジョーンズが作詞作曲し、演奏した楽曲。オリジナルの録音は、ジョーンズの1985年のアルバム『ドリーム・イントゥ・アクション (Dream into Action)』に収録されたが、1986年に再録音され、シングルとしてリリースされた。このシングルは、ジョーンズにとってアメリカ合衆国における最大のヒット曲となり、チャートでも最高4位まで上昇した。シングルとされた1986年のバージョンは、「ハワード・ジョーンズ with フィル・コリンズ」とクレジットされている[3]

経緯

この曲のオリジナル・バージョンは、アルバム『ドリーム・イントゥ・アクション』に収録されている。このアルバムからいち早くシングル・カットされた楽曲が立て続けにヒットしたことを受け、この曲も、よりラジオ放送向きのサウンドを生むため再録音されることになり、フィル・コリンズヒュー・パジャムプロデュースした再録音では、コリンズも参加して、彼自身のドラム演奏や独特な雰囲気を加えた[4][5]。この新しいバージョンは、1986年アメリカ合衆国でリリースされたEP盤『Action Replay』や、1986年のジョーンズのスタジオ・アルバム『ワン・トゥ・ワン (One to One)』に収録された[6]

『悲しき願い』は、1986年3月にシングルとしてリリースされた。この曲は米国では、ジョーンズにとって最大のヒット曲となり、Billboard Hot 100 で最高4位まで上昇した[4]。 また米国では、(後に1989年にチャートの首位に立った「エヴァーラスティング・ラヴ (Everlasting Love)」とともに)ジョーンズにとって2曲あるアダルト・コンテンポラリー・チャート英語版の首位に立った楽曲の最初の1曲となった[7]。「悲しき願い」はオーストラリアARIAチャート でもトップ10入りし、イギリス全英シングルチャートでも最高16位に達した[8]日本でもシングルがリリースされた[3]

2018年、『ビルボード』誌のモーガン・イーノス (Morgan Enos) は、「悲しき願い」について「夢のようで実存的な (dreamy, existential)」バラードであり「愛ではなく愛の欠如を扱っている (doesn’t quite deal with love, but with the lack thereof)」と述べた。イーノスはさらに、この曲が「共鳴するメッセージとメロディをもっている (had a message and melody that resonated)」とも述べた[9]。この曲は「痛いほどの美しさ (aching beauty)」で[10]、また、ジョーンズの「悲しげなリードボーカルとピアノ (plaintive lead vocals and piano)」によっても、知られている[11]

トラックリスト

7"

  1. "No One Is to Blame" – 4:14
  2. "The Chase" – 2:53

12"

  1. "No One Is to Blame (Extended Mix)" – 5:16
  2. "The Chase" – 2:53
  3. "No One Is to Blame (The Long Mix)" – 3:07

チャート

週間チャート 

チャート(1986年) 最高位
オーストラリア (ケント・ミュージック・レポート)[12] 9
カナダ (The Record)[13] 12
イタリア Italian Singles Chart 21
イギリス 全英シングルチャート 16
アメリカ合衆国 Adult Contemporary 1
アメリカ合衆国 Mainstream Rock Tracks 20
アメリカ合衆国 Billboard Hot 100 4

年間チャート

年間チャート(1986年) 順位
オーストラリア (ケント・ミュージック・レポート)[14] 63
アメリカ合衆国 US Top Pop Singles (Billboard)[15] 44

パーソネル(1986年バージョン)

  • ハワード・ジョーンズ – ボーカル、キーボード、パーカッション・プログラミング
  • フィル・コリンズ – ドラムス、バッキング・ボーカル、共同プロデュース
  • フィル・パーマー英語版 – ギター
  • モ・フォスター英語版 – ベース・ギター
  • アフロディジアック英語版 – バッキング・ボーカル
  • ヒュー・パジャム – 共同プロデュース、エンジニア
  • Steve Chase & Paul Gomersall – アシスタント・エンジニア

他のバージョン

ジョーンズは、1985年に『The Old Grey Whistle Test』に出演した際に、ソロでこの曲を演奏した[16]

ニールソン・ハバード英語版による「悲しき願い」の未公開バージョンは、2001年に出たパラソル・レコード英語版コンピレーション・アルバムParasol's Sweet Sixteen, Volume 4』に収録された[17]

レイチェル・セイジ英語版は、2018年に、「悲しき願い」を録音している[9]

脚注

  1. ^ Peake, Steve. “Top Soft Rock Songs of the 1980s”. LiveAbout. 2024年8月11日閲覧。
  2. ^ 1985年のバージョンは、3分29秒だった。
  3. ^ a b RELEASE ジャパニーズ・シングル・コレクション -グレイテスト・ヒッツ-」Spectrum Management Co.,Ltd.。2024年8月11日閲覧
  4. ^ a b Dean, Maury (2003). Rock N' Roll Gold Rush. Algora. pp. 180, 453. ISBN 0-87586-207-1. https://archive.org/details/rocknrollgoldrus00dean 2024年8月11日閲覧。 
  5. ^ Single Stories: Howard Jones, "No One Is To Blame"”. rhino.com (April 12, 2017). 2024年8月11日閲覧。
  6. ^ One to One track listing Discogs.com. Retrieved 29 April 2009.
  7. ^ Hyatt, Wesley (1999). The Billboard Book of #1 Adult Contemporary Hits (Billboard Publications), page 307.
  8. ^ Official Charts Company info OfficialCharts.com. Retrieved 29 April 2009.
  9. ^ a b Enos, Morgan (March 29, 2018). “Rachael Sage Unveils Howard Jones-Approved Cover of ‘No One Is to Blame’: Exclusive Premiere”. Billboard. 2024年8月11日閲覧。
  10. ^ Deluxe Edition of Howard Jones' 'One To One' Rolls Right Up From Cherry Red”. theseconddisc.com (December 7, 2019). 2024年8月11日閲覧。
  11. ^ Mason, Stewart. “No One Is to Blame - Howard Jones”. AllMusic.com. September 12, 2023閲覧。
  12. ^ Kent, David (1993). Australian Chart Book 1970–1992 (Illustrated ed.). St. Ives, N.S.W.: Australian Chart Book. p. 161. ISBN 0-646-11917-6  N.B. the Kent Report chart was licensed by ARIA between mid 1983 and 19 June 1988.
  13. ^ Lwin, Nanda (2000). Top 40 Hits: The Essential Chart Guide. Mississauga, Ont.: Music Data Canada. ISBN 1-896594-13-1 
  14. ^ “National Top 100 Singles for 1986”. Kent Music Report (650). (December 1986). https://i.imgur.com/F7ais40.jpg January 24, 2023閲覧。. 
  15. ^ “1986 The Year in Music & Video: Top Pop Singles”. Billboard 98 (52): Y-21. (December 27, 1986). 
  16. ^ The Old Grey Whistle Test Vol. 3 (DVD). BBC Video. 2006.
  17. ^ Various Artists: Parasol’s Sweet Sixteen Volume 4, PopMatters”. PopMatters (November 27, 2001). 2024年8月11日閲覧。

関連項目

外部リンク


NO ONE IS TO BLAME

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/24 09:51 UTC 版)

Heart Of Klaxon」の記事における「NO ONE IS TO BLAME」の解説

尾崎亡くなった1992年秋にキーボード西本明発起人に「THE BIRTH TOUR BAND」のメンバーによって、アルバム「NO ONE IS TO BLAME」というインストルメンタル作品製作され1992年10月1日ソニー・ミュージックレコーズから発売された。内容は幻に終わったTOUR 1992放熱への証Confession for Exist」用のアレンジによるバンドメンバー演奏収録されており、「卒業」や「I LOVE YOU」は、新しアレンジでの演奏となっている。タイトルの「NO ONE IS TO BLAME」は尾崎ニューヨークにいた際から好んで聞いていたハワード・ジョーンズ名曲から取られている。収録曲のうち「虹」は『約束の日 LAST APPEARANCE完全版)』のメニュー画面においてBGM使用されている。

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