マニュアルフォーカス
マニュアルフォーカスとは、カメラのピント(焦点)合わせを手動で行うことである。主にデジタルカメラにおいて、オートフォーカス(AF)に対する機能として用いられる。
デジタルカメラの多くは、主にシャッターボタンを半押しする操作によって、自動的にピントが調整されるオートフォーカスの機能が備わっている。マニュアルフォーカスは、暗がりなどでオートフォーカスがうまく機能しない場合や、自動調節されたピントをさらに微調整したいといった場合に用いられることが多い。
銀塩カメラ(フィルム式)の一眼レフカメラなどで採用されているマニュアルフォーカスの方式は、多くの場合フォーカスリングを回すことによって調整が行われる。これに対して、デジタルカメラに搭載されているマニュアルフォーカス機能の多くは、被写体との距離をピントの基準としている場合が多い。なお、デジタル一眼レフカメラや一部のハイエンドなデジタルカメラでは、フォーカスリングによる微妙なピント調整を採用しているものもある。
マニュアルフォーカス
(Manual Focus から転送)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/12/27 22:51 UTC 版)
マニュアルフォーカス (Manual Focus, MF) とは、カメラ、ビデオカメラ、望遠鏡、引き伸ばし機、映写機、プロジェクタなど光学機器のピント合わせを撮影者、操作者が自らの手で行う方式である。近年販売されるカメラはオートフォーカス(AF)機能を装備したものが多いが、撮影者の意図を反映させやすく、現在でも根強い支持がある。
AF一眼レフカメラにおいても、AFの動作が完全でない部分をカバーするため、また撮影者の意図を表現するため、AF機能をオフにし、MFで使用することができる。機種によっては、AF機能がオンのままMFでピントを合わせることが可能なフルタイムマニュアルフォーカスに対応したものもある。
主な方式
- レフレックスファインダーのフォーカシングスクリーン上のスプリットイメージ、マイクロプリズムやマット面により、被写体のピントを観察しながら合わせる方式(一眼レフ・二眼レフ) - 1920年代から。精度を高めるためファインダーにマグニファイアと呼ばれる拡大鏡を取り付けることがある。
- レフレックスファインダーの電子フォーカスエイド[1][2]により、LED表示を見ながら合わせる方式(一眼レフ) - 1981年から
- 電子ビューファインダーやモニターにより、被写体のピントを観察しながら合わせる方式(デジタル一眼・ネオ一眼・コンパクトデジタルカメラ) - 1990年代から
- 電子ビューファインダーやモニターの電子フォーカスエイド[2]により、測距点の合焦表示や画面全体のフォーカス ピーキング表示などを見ながら合わせる方式(デジタル一眼・ネオ一眼・コンパクトデジタルカメラ) - 2000年代から
- 二重像合致式距離計により、測距器の距離情報を使って合わせる方式(レンジファインダーカメラ) - 1920年代から
- ピント調整リングについた距離に目測で合わせる方式(目視ピント) - 1920年代から
- ピント調整リングについたマークに目測で合わせる方式(ゾーンフォーカス) - 1940年代から
- 星空を撮影する際に望遠レンズに一時的に取り付けたフォーカスエイド フィルター[2]により、被写体(星)のピントを観察しながら合わせる方式(一眼レフ・ミラーレス一眼) - 2025年から[3][4]
- 投影画面のピントを観察しながら合わせる方式。(映写機・ビデオプロジェクター・引き伸ばし機) - 引き伸ばし機ではフォーカススコープと呼ばれる拡大鏡を用いることがある。
- スプリットイメージに似た上下2本のスリットの入ったネガキャリアにより、投影光を1本に合わせる方式(引き伸ばし機)
脚注
- ^ 名称はメーカーによって異なり、キヤノンは「クイックフォーカス」、ミノルタは「スピードフォーカス」と呼んだ。
- ^ a b c 英語圏で単に"focus aid"または"focusing aid"と表現すると、フォーカシングスクリーンのスプリットイメージやマイクロプリズムを指す場合が多いため注意が必要である。
- ^ “マグネットスリム フォーカスエイド フィルター8月1日(金)発売!もう、ピント合わせに悩まない。|マルミ光機株式会社”. マルミ光機株式会社. 2025年12月27日閲覧。
- ^ “星にピントを合わせ易くするためのフィルター|マルミ光機株式会社”. マルミ光機株式会社. 2025年12月27日閲覧。
関連項目
- Manual Focusのページへのリンク