MP4/8B
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/12 02:18 UTC 版)
「マクラーレン・MP4/8」の記事における「MP4/8B」の解説
マクラーレンは翌1994年に使用するエンジンを探してランボルギーニと接触。MP4/8のシャーシに、親会社クライスラーの協力で大幅に改良を加えたランボルギーニ3512エンジンを搭載したテスト専用車、MP4/8Bが製作された。V8エンジン用のシャーシにV12エンジンを搭載したので、若干ホイールベースが長くなったり、ギヤボックスや電子制御に改良が加えられるなど、オリジナルのMP4/8と違う点もいくつかある。 1993年9月28日にエストリルサーキットで行われたテストにセナのドライブで初登場した。フロントウイング翼端板にグッドイヤーのマークが施されている以外は何もマークはなく、真っ白なマシンだった。 その後、シルバーストーンでのテスト中にハッキネンがとてつもないエンジンブローに見舞われた。ハッキネン曰く、「(エンジンは)素晴らしかった。馬力がどんどん出るんだ。素晴らしかったよ。本当に飛んでいるようだった。でもハンガーストレートからストウに向かうとき、爆発したんだ…いや本当に爆発したんだよ!すごかった。たぶん僕が経験した中で最大のエンジンブローだったと思う。まさにショッキングだったね。エンジンの破片やピストンが僕を追い越して右や左やあらゆるところに飛んでいった。ヘルメットの上を飛んでいくのが見えたよ。大爆発だった。フロアには穴が開いた。F1キャリアの中で最も特別な瞬間のひとつだね。そしてあの信じられないような音といったら」。セナも高評価を与えていたが、結局、1994年型マシンのMP4/9にはプジョーV10エンジンの搭載が決定。ランボルギーニとの提携は幻となった。そしてこのテスト限りで、ランボルギーニはF1からの全面撤退を決定した。
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