Lucifer's Friendとは? わかりやすく解説

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ルシファーズ・フレンド

(Lucifer's Friend から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/06/25 21:00 UTC 版)

ルシファーズ・フレンド
Lucifer's Friend
出身地 ドイツ ハンブルク
ジャンル プログレッシブ・ロック
ハード・ロック
ヘヴィメタル
フュージョン
活動期間 1970年 - 1982年1994年2014年
公式サイト lucifersfriend.com
メンバー ジョン・ロートン
ペーター・ヘスライン
ディーター・ホーンズ
ステファン・エッゲルト
ヨギ・ヴィヒマン
旧メンバー ヨアキム・ライテンバッハ
ペーター・ヘクト
ヘルベルト・ボーンホルト
マイク・スターズ
エイドリアン・アスキュー
カート・クレス
アンドレアス・ディッケ
ウド・ダーメン

ルシファーズ・フレンドLucifer's Friend)は、1970年代に活躍したドイツロックバンドハード・ロックともプログレッシブ・ロックとも形容できる音楽を指向していた。ユーライア・ヒープで活動したイギリスボーカリストジョン・ロートンが在籍していたことでも有名。

略歴

The German Bonds[1]の元メンバー4人がロートンに出会い、アステリックス (Asterix)[2]を結成して1970年にアルバムを1枚発表[3]。その後、ルシファーズ・フレンドと改名し、ヴァーティゴ・レコードと契約。同年、ロートンのハイ・トーン・ボーカルと重厚なハモンド・オルガンがうねるハード・ロック・アルバム『ルシファーズ・フレンド』でデビューした。スコーピオンズのデビュー・アルバムが発表される2年前だったことを考えると、彼等はドイツのハード・ロックの先駆者であると言えよう。更にプログレッシブ・ロック色を強めた『ホウェア・ザ・グルーピーズ・キルド・ザ・ブルース』(1972年)、より明快なロックを指向した『ロックンロール・シンガー』(1973年)を次々と発表。

その後、ドラマーの交替を経て、大編成のブラス・セクションを導入した『バンケット』(1974年)を発表。続いて『マインド・エクスプローディング』(1976年)を発表した。

1977年、ロートンがデヴィッド・バイロンの後任としてユーライア・ヒープに加入することになった。彼等はイアン・カシックがボーカルを担当したシングルを発表した後、コロシアムIIなどで知られるマイク・スターズを新しいボーカリストに迎え、エレクトラ・レコードに移籍して『グッド・タイム・ウォリアー』(1979年)を発表。続いて、セカンド・キーボーディストを迎えた6人体制で『スニーク・ミー・イン』(1980年)を発表した。

ロートンはユーライア・ヒープで3作のアルバムの制作に参加した後、1979年に脱退。彼はディーター・ホーンズ、カート・クレスなどルシファーズ・フレンドのメンバーをバックに迎えたソロ・アルバム『Heartbeat』[4](1980年)発表後、ルシファーズ・フレンドに復帰。彼等はハード・ロック色の濃い『ミーン・マシーン』(1981年)を発表するが、ヒットには結びつかなかった。1982年に解散。

ロートンはドイツのハード・ロック・バンドのZARで活動。そしてルシファーズ・フレンドのギタリストだったペーター・ヘスラインとルシファーズ・フレンドIIというユニットを結成し、『Sumogrip』(1994年)を発表した。哀愁のメロディを盛り込んだハード・ロックの作品だが、ジャケットに相撲を取る力士の写真が使用された[5]ためか、日本では発売されなかった。

2014年に再結成。2016年ユーライア・ヒープと共にZepp なんば大阪、川崎CLUB CITTA'で初の日本公演を行った[6]

2021年6月、ロートンが死去[7]

メンバー

  • ジョン・ロートン (John Lawton) - ボーカル (1968年-1976年、1981年-1982年、1994年、2014年– )
  • ペーター・ヘスライン (Peter Hesslein) - ギター (1968年-1982年、1994年、2014年– )
  • ディーター・ホーンズ (Dieter Horns) - ベース (1968年-1982年、2014年–2020年 )(2020年死去)
  • ヨギ・ヴィヒマン (Jogi Wichmann) - キーボード (1994年、2015年– )
  • ステファン・エッゲルト (Stephan Eggert) - ドラム (2014年– )

過去の在籍メンバー

  • ヨアキム・ライテンバッハ (Joachim "Addi" Rietenbach) - ドラム (1968年-1974年)
  • ペーター・ヘクト (Peter Hecht) - キーボード (1968年-1982年)
  • ヘルベルト・ボーンホルト (Herbert Bornhold) - ドラム (1974年-1982年)
  • イアン・カシック (Ian Cussick) - ボーカル (1976年-1977年)
  • マイク・スターズ (Mike Starrs) - ボーカル (1977年-1981年)
  • エイドリアン・アスキュー (Adrian Askew) - キーボード (1980年-1982年)
  • カート・クレス (Curt Cress) - ドラム (1994年)
  • アンドレアス・ディッケ (Andreas Dicke) - ベース (1994年)
  • ウド・ダーメン (Udo Dahmen) - ドラム (1994年)

ディスコグラフィ

アルバム

  • 『ルシファーズ・フレンド』 - Lucifer's Friend (1970年)
  • 『ホウェア・ザ・グルーピーズ・キルド・ザ・ブルース』 - ...Where The Groupies Killed The Blues (1972年)
  • 『ロックンロール・シンガー』 - I'm Just A Rock'n' Roll Singer (1973年)
  • 『バンケット』 - Banquet (1974年)
  • 『マインド・エクスプローディング』 - Mind Exploding (1976年)
  • The Devil's Touch (1976年) ※1970年–1976年 コンピレーション
  • 『グッド・タイム・ウォリアー』 - Good Time Warrior (1979年)
  • Rock Heavies: Lucifer's Friend (1980年) ※1970年–1976年 コンピレーション
  • 『スニーク・ミー・イン』 - Sneak Me In (1980年)
  • 『ミーン・マシーン』 - Mean Machine (1981年)
  • Sumogrip (1994年) ※Lucifer's Friend II名義
  • 『アウェイクニング』 - Awakening (2015年) ※新曲を含むコンピレーション
  • 『ライヴ@スウェーデン・ロック 2015』 - Live @ Sweden Rock 2015 (2016年) ※ライブ・アルバム
  • Live at Rockpalast (2016年) ※ライブ・アルバム
  • 『トゥ・レイト・トゥ・ヘイト』 - Too Late To Hate (2016年)

脚注

  1. ^ Discogs.com”. 2024年6月25日閲覧。
  2. ^ Discogs”. 2024年6月24日閲覧。
  3. ^ Discogs”. 2024年6月25日閲覧。
  4. ^ オリジナルのタイトルは『Hardbeat』。
  5. ^ Discogs”. 2024年6月25日閲覧。
  6. ^ ユーライア・ヒープの来日公演が2016年1月に決定、『対自核』を中心とするデビュー45周年記念公演 - amass
  7. ^ “元ユーライア・ヒープのヴォーカリスト、ジョン・ロートンが死去”. BARKS. (2021年7月6日). https://www.barks.jp/news/?id=1000204409 2021年7月6日閲覧。 

外部リンク


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