キーボード・トリオ
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キーボード・トリオ (Keyboard Trio)は、ロック、ポップスにおける楽器編成を表す和製英語 である。キーボード主体のサウンドとなり、プログレッシブ・ロック・バンドやジャズ・ロック・バンドなどに多く見られる。ギター入りのキーボード・トリオ(キーボード/ギター/ドラム)など、他にも多種多様な編成が存在する。
歴史
ジャズ・ジャンルで使用される正式な英語としては、オルガン・トリオがあり、オルガン、ベース、ドラムスの3人組で、時にサックスが加わりカルテットになることもある。[1]また、日本でジャズ分野で使用されるピアノ・トリオは、英語圏では主にクラシック分野で使用される[2] 楽器編成は、キーボード/ベース/ドラムであり、通常ロック・バンドには欠かせないギターが不在である事が特徴である。ギター不在であるため、キーボードがメロディー、ソロ、ハーモニー全般を担う事が多くなる。オルガン・ジャズ・トリオのアルバムには、ジミー・スミスの「グルーヴィン・アット・スモールズ・パラダイス」(1958)などがある。[3]
1985年のグラミー賞では、ハワード・ジョーンズ、トーマス・ドルビースティーヴィー・ワンダー、ハービー・ハンコックのカルテットがシンセサイザーを演奏した。[4]この際には4人組だったためにカルテットとなったが、これが一人不足して3人であれば、本来の正しい「キーボード・トリオ」の意味となる。
- ロック、ポップス以外の他ジャンルでは以下のような楽器編成が存在する。
- ジャズにおけるオルガン・トリオはオルガン、ベース、ドラムス
- クラシックにおけるピアノ・トリオとは、一般的にピアノ/ヴァイオリン/チェロである
- ジャズにおけるギター・トリオは、ギタリスト3人によるトリオを意味する。/例:スーパー・ギター・トリオ[5]
キーボード・トリオとなる経緯
- ジャズにおけるピアノ・トリオの類似形態。
- キーボード/ギター/ベース/ドラム編成を想定していたが、適切なギターが見つからずに。
- キーボード/ギター/ベース/ドラム編成のバンドからギターが脱退し、ギターを補充せずにキーボードが穴を埋める形で。
- オルタナティヴ・ロック系
キーボード・トリオのバンド
通常のキーボード・トリオ(ギターレス)
- アーカム (Arkham)、ベルギー。 ※結成時 - 1971年
- アトミック・ルースター[6] (Atomic Rooster) ※1stアルバム時
- 雨先案内人 ※2010年 - 2013年
- アフロディテス・チャイルド (Aphrodite's Child)、ギリシア
- アメリカン・ティアーズ[7] (American Tears) ※1stアルバム - 2ndアルバム時(アメリカのプログレッシブ・ロック・バンド)
- ARS NOVA (Ars Nova) ※結成 - 4thアルバム時
- アンディ・フレイザー・バンド (Andy Fraser Band) ※元フリー
- イル・バレット・ディ・ブロンゾ (Il Balletto Di Bronzo) ※1990年代の再結成以降(イタリアのプログレッシブ・ロック・バンド)
- ウェス・モンゴメリー・トリオ
- 上原ひろみ THE TRIO PROJECT featuring Anthony Jackson & Simon Phillips ※アンソニー・ジャクソン (ベース)、サイモン・フィリップス (ドラム)
- WEAVER(日本)
- H ZETTRIO(日本)ジャズ・トリオ
- エッグ (Egg)、カンタベリー系プログレ・バンド
- エマーソン・レイク・アンド・パーマー (Emerson, Lake & Palmer)
- エマーソン・レイク・アンド・パウエル (Emerson, Lake & Powell)
- エレクトリック・ローズ・オーケストラ (Electric Rhodes Orchestra) ※阿部義晴、八熊慎一在籍
- 小谷美紗子トリオ ※山口寛雄(ベース)、玉田豊夢(ドラム)
- ディアマンダ・ギャラス・ウィズ・ジョン・ポール・ジョーンズ (Diamanda Galás With John Paul Jones) ※アルバム『The Sporting Life』
- クォーターマス (Quatermass)
- クラウズ (Clouds) ※イギリスのプログレッシブ・ロック・バンド
- クラムボン (Clammbon)
- ケイヴマン・シューストア (Caveman Shoestore) [8]※1stアルバム、3rdアルバム時。アメリカのカンタベリー・ロック・フォロワー
- COSMOS-keyboards-trio, 日本のフュージョン・バンド
- コレギウム・ムジクム (Collegium Musicum) ※4thアルバム(1973年のライブ盤)時。チェコ・スロヴァキアのプログレッシブ・ロック・バンド
- The HITS!? ※難波弘之、森信行 在籍
- サン・トレーダー (Sun Treader) ※メンバーのモーリス・パート、ピーター・ロビンソンはブランドXへ
- GERARD (Gerard)(ロビン・スーシー脱退後)
- ジミー・スミス・トリオ
- スーパーシスター (Supersister) ※オランダ、2010年
- 7パインズ (7Pines) ※スイスのプログレッシブ・ロック・バンド
- センス・オブ・ワンダー (Sense of Wonder)
- ソフト・マシーン (Soft Machine) ※1stアルバム、2ndアルバム時
- ダーティ・ループス (Dirty Loops) ※スウェーデンのロック・バンド
- T.P.スモーク (T.P.Smoke) ※デンマークのブルース・ロック・バンド
- ドクター・ゼット (Dr.Z) ※イギリスのプログレッシブ・ロック・バンド
- ドクター・ロニー・スミス・トリオ
- トリアンヴィラート (Triumvirat) ※1stアルバム - 3rdアルバム時。ドイツのプログレッシブ・ロック・バンド
- トレース (Trace) ※オランダのプログレッシブ・ロック・バンド
- ナイアシン (Niacin) ※ビリー・シーン在籍
- ナイス (The Nice) ※2ndアルバム以降
- 日本松ひとみバンド(東京カランコロン) ※安達一郎(ベース)、松井修司(ドラム)
- ピールアウト (PEALOUT) ※5thアルバム以降。近藤智洋がピアノ、岡崎善郎がベースの場合
- 風味堂
- プログレルインズ ※ルインズ+小口健一
- ベン・フォールズ・ファイヴ (Ben Folds Five)
- 三柴理Electric Trio ※白船睦洋(ベース)、小柳昌法(ドラム)
- メデスキ、マーティン・アンド・ウッド (Medeski, Martin & Wood)
- モーモールルギャバン ※2007年以降
- 柳田ヒログループ ※1971年。高中正義(ベース)、戸叶京助(ドラム)
- 矢野顕子グループ ※アンソニー・ジャクソン(ベース)、クリフ・アーモンド(ドラム)
- 山中千尋・トリオ
- U.K. ※2ndアルバム以降
- リキッド・トリオ・エクスペリメント (Liquid Trio Experiment)
- レ・オルメ (Le Orme) ※3rdアルバム - 5thアルバム、9thアルバム、12thアルバム時。イタリアのプログレッシブ・ロック・バンド
- レフュジー (Refugee)
ギター入りのキーボード・トリオ(ベースレス、キーボード・ギターがベース兼任)
- アトミック・ルースター (Atomic Rooster) ※2ndアルバム、6thアルバム時
- ヴァン・ダー・グラフ・ジェネレーター (Van Der Graaf Generator) ※2007年以降、ピーター・ハミルがギターの場合
- エクスマグマ (Exmagma) ※ドイツのサイケデリック・ロック・バンド
- SBB (Szukaj、Burz、Buduj) ※ポーランドのプログレッシブ・ロック・バンド
- SFF (Schicke Führs Fröhling) ※スイスのプログレッシブ・ロック・バンド
- ジョディ・グラインド (Jody Grind) ※イギリスのプログレッシブ・ロック・バンド
- 3(スリー)
- フィールズ (Fields)
- フォルムラ・トレ (Formula 3) ※イタリアのプログレッシブ・ロック・バンド
- ライフタイム (Lifetime) ※1stアルバム時。トニー・ウィリアムス 在籍
- レア・バード (Rare Bird) ※5thアルバム、6thアルバム時
変則編成
※トリオ編成以外はキーボード・トリオの派生バンドを参照
専任ボーカル/キーボード/ドラム
- ヴァン・ダー・グラフ・ジェネレーター (Van Der Graaf Generator) ※2007年以降
- キーン (Keane) ※ドミニク・スコット脱退後、1stアルバム - 2ndアルバム時
- ワン・デイ・アズ・ア・ライオン (One Day as a Lion)
キーボード/キーボード/ドラム
- ARS NOVA (Ars Nova) ※5thアルバム - 6thアルバム時
- ヴァン・ダー・グラフ・ジェネレーター (Van Der Graaf Generator) ※2007年以降、ピーター・ハミルがキーボードの場合
- キーン (Keane) ※ドミニク・スコット脱退後、トム・チャップリンがキーボードの場合、1stアルバム - 2ndアルバム時
- ブルー・モーション (Blue Motion)
脚注
- ^ John F. Szwed (2000). Jazz 101:A Complete Guide to Learning and Loving Jazz. Hyperion. pp. 198–199. ISBN 0-7868-8496-7
- ^ Parakilas, James. Piano Roles: Three Hundred Years of Life with the Piano. Yale University Press, p.92.
- ^ 10 organ trio album sfjazz.org 2025年11月1日閲覧
- ^ Synth medley 1985 2025年11月4日閲覧
- ^ ジョン・マクラフリン、パコ・デ・ルシア、アル・ディメオラのトリオ
- ^ カール・パーマーが在籍したバンド。後にパーマーはELPに。
- ^ American Tears allmusic 2025年11月4日閲覧
- ^ Caveman Bio allmusic.com 2025年11月5日閲覧
関連項目
「Keyboard Trio」の例文・使い方・用例・文例
- Keyboard Trioのページへのリンク
