KI10 と KL10
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/16 14:00 UTC 版)
「PDP-10」の記事における「KI10 と KL10」の解説
KI10およびその後のプロセッサではページング方式が採用され、最大4Mワードの大容量物理アドレス空間をサポートした。KI10の機種としては1060、1070、1077があり、特に1077は2CPUを搭載している。 最初のKL10の機種(1080, 1088など。DECsystem-10とも称した)はオリジナルのPDP-10のメモリバスを使用し、拡張メモリモジュールを追加していた。この場合のモジュールとは筐体(キャビネット)を意味し、高さ180cm、幅と奥行きが70cm程度であり、32kワードから256kワードの磁気コアメモリを搭載できる(本項目冒頭右端にある写真にはそのようなキャビネットが6台写っている)。DECSYSTEM-20 (2040, 2050, 2060, 2065) のプロセッサは KL20 と(間違って)呼ばれているが、CPUと同じ筐体内のメモリを使用していた。10xxモデルの構成はこれとは異なり、DECSYSTEM-20の背の低い筐体ではなくオリジナルのPDP-10と同じ背の高い筐体を使用していた。10xx と 20xx のモデル間の差異は見た目の問題が大きく、10xx系であっても20xx系のようなメモリおよびI/Oの構成のものもあったし、20xx系でも10xx系のような構成のものもあった。どちらの系列でもTOPS-10とTOPS-20のマイクロコードが実行できたため、どちらのオペレーティングシステムも実行できた。
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