ケースリー‐システム【K3システム】
読み方:けーすりーしすてむ
「交通鑑識基礎資料活用システム」の通称。
K=3システム
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/09 16:54 UTC 版)
クリスタラーによるK=3システムでは、高次の中心地からG>B>K>Aの順としており、はじめに中心地Bを取り上げて、地点Bを手掛かりとしてそれ以外の階層の位置関係を説明している。 都市Bから到達範囲が21㎞である財が供給されるとする。同規模の都市をできるだけ少数にし、供給範囲ができるだけ重ならないようにしたうえで未供給地域が生じないように配置すると、都市B間の距離は36kmとなる。 都市Bから到達範囲20kmの財を供給しようとすると、財を供給できない地域が発生するので、新たに都市Kを配置する。このとき、K階層の中心地はB階層の中心地がつくる正六角形の頂点に立地する。 到達範囲を19km、18kmと下げても到達範囲12㎞の財までは、到達範囲20kmの都市Kから満遍なく供給可能である。到達範囲11㎞の地点で都市Kと同じように都市Aを配置し、以下この作業の繰り返しである。 このプロセスの繰り返しによって六角形上の中心地網が導き出され、補給原理や市場原理と呼ばれる。この原理では、下位になるに従って中心地が3倍ずつ増え、中心地間の距離は高次になるに従って√3倍ずつ増えることから、K=3システムと呼ばれている。また、K=3システムはクリスタラーの構築した3つのモデルの中で最も数の少ない中心地で財の供給を行うことができる。 なお、K=3システムは財の到達範囲の下限が財の到達範囲の上限を越えないように仮定されている。クリスタラーの研究では漠然としている到達範囲の上限と下限の相互関係に関する研究は、ビーボンが試みた。
※この「K=3システム」の解説は、「中心地理論」の解説の一部です。
「K=3システム」を含む「中心地理論」の記事については、「中心地理論」の概要を参照ください。
- K=3システムのページへのリンク