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イット・バイツ

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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/12/12 05:48 UTC 版)

イット・バイツ
It Bites
出身地 イングランド カンブリア州エグレモント
ジャンル プログレッシブ・ロック
ポップ・ロック
アート・ロック
活動期間 1984年 - 1990年
2006年 - 現在
レーベル ヴァージン・レコード
ゲフィン・レコード
メンバー ジョン・ミッチェル
ジョン・ベック
リー・ポメロイ
ボブ・ダルトン
旧メンバー フランシス・ダナリー
ディック・ノーラン
リー・ノット

イット・バイツIt Bites)は、1982年にイギリスカンブリア州エグレモントで結成されたプログレッシブ・ロック・バンド。

活動

1982年、フランシス・ダナリー、ジョン・ベックらにより、カンブリアで結成される。1984年ロンドンに活動拠点を移す。その年の暮れ、デモ・テープが認められヴァージン・レコードゲフィン・レコードと契約を交わす。マネージメントはエイジア、元・イエスの敏腕マネージャーとして知られるブライアン・レーンが行い、当初は『第2のエイジア』としての売り込みが考えられていた。

1986年3月シングル「All In Red」発売。同年6月にシングル「Calling All The Heroes」を発売。全英シングルチャートで、6位まで上がるヒットとなり注目を集める。1986年7月、ファースト・アルバム『ザ・ビッグ・ラド・イン・ザ・ウィンドミル』発売。これには「Calling All The Heroes」も収録されていたものの、売り上げはさほど伸びなかった。

1988年、セカンド・アルバム『ワンス・アラウンド・ザ・ワールド』発表。演奏時間が9分間、15分間という長大な楽曲も収録された、いわゆるプログレッシブ・ロックの影響を強く感じさせる作品となった。

1989年、サード・アルバム『イート・ミー・イン・セント・ルイス』発表。このアルバムのアートワークにはマネージメントの関係からロジャー・ディーンが参加している。

1990年、イギリスでのミニツアー後、ロサンジェルスでアルバムのレコーディングに入るが、音楽性の相違から7月にフランシスが脱退。後任にリー・ノットが加入するが、レコード契約を失い、バンド名を「シスター・サラ」、「ナバホ・キッス」と改名して活動を続けるも解散に至る。

2003年にオリジナル・メンバー4人による顔合わせがあり、ツアー及びアルバムの予定があることが発表されたが、実現には至らなかった。

2006年ジョン・ミッチェルをフロントマンに据えて再結成。アルバムのリリース、来日公演を含むツアーを行い、積極的に活動してきたが、2015年にジョン・ベックが事故で右手と右腕を骨折して[1][2]以来、活動休止中。

2023年、フランシス・ダナリーが「フランシス・ダナリーズ・イット・バイツ (It Bites FD)」名義での活動を開始。イット・バイツ在籍時の楽曲をカバーしたライブを開催しアルバムを発表している[3]

メンバー

現在のメンバー

  • ジョン・ベック (John Beck) : (1961年7月29日 - )キーボード、ボーカル。女性のようなルックスで人気が高かった。ライブではギターも弾いていた。また、2008年発表のオリジナル・アルバムではベースも弾いている。解散後、2001年ごろからジョン・ウェットンのソロ・ツアーなどにも参加。
  • ボブ・ダルトン (Bob Dalton) : (1962年11月20日 - )ドラムス。ジョン・ベックと同じくジョン・ウェットンのツアーに参加。
  • ジョン・ミッチェル (John Mitchell) : ボーカル、ギター、ベース。2006年の再結成から加入。他のプログレッシブ・ロック・バンド、アリーナキノフロスト*、ジョン・ウェットン・バンドのメンバーとしても活動してきている。
  • リー・ポメロイ (Lee Pomeroy) : ベース。2009年に加入。

旧メンバー

  • フランシス・ダナリー (Francis Dunnery) : (1962年12月25日 - )ボーカルギターアラン・ホールズワースに強く影響されたギター・プレイと、ピーター・ガブリエルのようなボーカル・スタイル。1990年脱退以降はソロ活動。
  • ディック・ノーラン (Dick Nolan) : (1963年10月10日 - )ベース。2006年の再結成に加わりライブを行うものの2008年に脱退。
  • リー・ノット (Lee Knott) : ボーカル。フランシス脱退後、短い期間在籍。

ディスコグラフィ

スタジオ・アルバム

  • 『ザ・ビッグ・ラド・イン・ザ・ウィンドミル』 - The Big Lad In The Windmill (1986年、ヴァージン/ゲフィン) ※旧邦題『ヒーローをさがせ!』
  • 『ワンス・アラウンド・ザ・ワールド』 - Once Around The World (1988年、ヴァージン/ゲフィン) ※旧邦題『限りなき挑戦』
  • 『イート・ミー・イン・セント・ルイス』 - Eat Me In St. Louis (1989年、ヴァージン/ゲフィン)[4]
  • 『ザ・トール・シップス』 - The Tall Ships (2008年、インサイド・アウト)
  • 『マップ・オヴ・ザ・パスト』 - Map of the Past (2012年、インサイド・アウト)

ライブ・アルバム

  • 『サンキュー・アンド・グッドナイト』 - Thank You And Goodnight (1991年、ヴァージン) ※1989年のライブ・アルバム
  • 『ライヴ・イン・モントルー』 - Live in Montreux (2003年) ※1987年に行われたモントルー公演を収録したライブ・アルバム
  • 『ホウェン・ザ・ライツ・ゴー・ダウン』 - When The Lights Go Down (2007年) ※2006年12月に行われたイギリス公演を収録したライブ・アルバム
  • 『イッツ・ライヴ』 - This Is Japan (2010年、キングレコード) ※2009年7月に行われた来日公演を収録したライブ・アルバム
  • Deutsches Live! (2010年)
  • Live in London (2018年) ※1986年、1988年、1990年のロンドンでの3公演を収録した5CDセット

コンピレーション・アルバム

  • 『ジ・イット・バイツ・アルバム』 - The It Bites Album (1990年、ヴァージン) ※リミックスやシングルのB面曲などを収録した来日記念アルバム
  • The Best Of It Bites - Calling All the Heroes (1998年、EMI) ※ベスト・アルバム
  • Whole New World: The Virgin Albums 1986-1991 (2014年、ヴァージン)

映像作品

  • 『ライヴ・イン・トーキョー』 - Live in Tokyo (2003年、WHDエンタテインメント) ※1989年の東京・芝郵便貯金ホール公演の映像
  • 『イット・ハップンド・ワン・ナイト』 - It Happened One Night (2011年、キングレコード)

脚注

  1. ^ John Beck breaks arm in accident”. loudersound.com. 2018年8月16日閲覧。
  2. ^ DUTCH SHOWS CANCELLED- JOHN BECK BREAKS HIS RIGHT ARM IN ACCIDENT 28 NOVEMBER 2015”. CHOCOLATE FROG RECORDS. 2018年8月16日閲覧。
  3. ^ It Bites FD Discography - Discogs
  4. ^ タイトルはジュディ・ガーランド主演のミュージカル映画『若草の頃』の原題『Meet Me in St. Louis』のパロディ

外部リンク


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