Fortran 95
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/26 08:20 UTC 版)
「Fortranの言語仕様」の記事における「Fortran 95」の解説
forallと階層化されたwhereがベクトル化のために追加された。 ユーザ定義の pure と elemental プロセジャーが追加された。 派生タイプコンポーネントのデフォルト初期化、これはポインターの初期化を含むが追加された。 データオブジェクトの初期化表記を使うための拡張が追加された。 allocatable アレイがスコープから出た時に自動的にdeallocateされることの明確な定義が追加された。 多くの内部関数は拡張された。一例としてmaxloc 内部関数にdim引数が追加された。 Fortran 90で時代遅れとされた、いくつかの機能はFortran 95から削除された。 REALとDOUBLE PRECISION変数を使用したDO ステートメントは削除された。 END IFステートメントへのブロック外部からのブランチは削除された。 PAUSE ステートメントは削除された。 ASSIGNとASSIGN型GOTO ステートメント、ASSIGNフォーマット指定は削除された。 H edit descriptor(いわゆるホレリス定数(en:Hollerith constant))は削除された。 Fortran 95への重要な追加は、一般にはAllocatable TRとして知られる、ISO technical report、TR-15581: Enhanced Data Type Facilitiesである。この仕様は、Fortran 2003準拠のFortran コンパイラより前に、ALLOCATABLE アレイの強化した用法を定義した。そのような用法は、プロセジャーのダミー引数リストとしての派生タイプコンポーネントALLOCATABLEアレイと、関数の返し値を含む。ALLOCATABLEアレイは、POINTER-ベース・アレイより好ましいものである。なぜなら、ALLOCATABLE アレイは、スコープから抜けたとき、Fortran 95による自動的なdeallocateを保証しメモリリークの可能性を無くすからである。 エイリアシングはarrayの参照において最適化の障害にならず、Fortranコンパイラがポインタ-ベース・アレイより高速なコードを生成することを可能にする。 他の重要なFortran 95への追加は ISO technical report TR-15580: 浮動小数点例外ハンドリングである。一般にはIEEE TRとして知られている、この仕様はIEEE 浮動小数点演算と例外ハンドリングを定義する、
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