フォルトナー
ドイツの作曲家。ライプツィヒに生まれ、同地のプロテスタント教会の音楽の伝統と、ヒンデミットやストラヴィンスキーの影響のもとに、教会音楽を中核となす新古典的な作品を創作した。1940年代半ばから12音技法を採り入れ、ダルムシュタットの夏期講習で十二音技法の講義も行っている。後に、音高以外の音楽の諸要素も組織化した。その音列技法は自由さを失わない独自のものとなっている。1950年代以降には、アイソリズムや鏡像・対称構造に関心を示した。
ライプツィヒの音楽院で作曲とオルガンを学び、大学では音楽学を学んだ。1931年には、ハイデルベルクの教会音楽研究所で作曲と音楽理論の指導にあたり、1935年にはハイデルベルク室内オーケストラを創設した。1947年に現代音楽の紹介を目的とした「ムジカ・ヴィヴァ」のシリーズを初めた。後年、デトモルト北西ドイツ音楽院の作曲の教授、フライブルク音楽大学の教授、ベルリン芸術院音楽部門長と各地で音楽の指導にあたり、ヘンツェらを育てた。
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