FLCD
読み方:エフエルシーディー
別名:強誘電性液晶ディスプレイ
FLCDとは、液晶素材として強誘電性液晶と呼ばれる特殊な素材を採用したディスプレイのことである。
FLCDでは、外部電圧がゼロになっても自発的に分極する性質(メモリ特性)を持っており、常に画面を描画していなくても画面を維持できるという特徴を持っている。表示を変えるためには変更箇所のみ描画し直せばよい。この方式により、特に静止画の表現においては画面のちらつきを完全に抑えることができる。コントラストや視野角もTFT液晶と同程度の品質を持つとされている。
FLCDは、1995年にキヤノンによって初めて商品化された。その後、より廉価で高性能なTFT液晶が台頭したなどの理由によって、FLCDは普及しなかった。
強誘電性液晶ディスプレイ
(Ferroelectric Liquid Crystal Display から転送)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/09/22 01:32 UTC 版)
強誘電性液晶ディスプレイ(きょうゆうでんせいえきしょうディスプレイ、英: Ferroelectric Liquid Crystal Display、略称: FLCD)は、キラルスメクチック液晶の強誘電性を基盤としたディスプレイ技術である。1980年にClarkとLagerwallによって提唱された[1]。
- ^ Clark, Noel A.; Lagerwall, Sven T. (1980). “Submicrosecond bistable electro‐optic switching in liquid crystals”. Applied Physics Letters 36 (11): 899–901. doi:10.1063/1.91359.
- ^ Yunam Optics
- ^ Forth Dimension Displays
- ^ WTEC Library
- 1 強誘電性液晶ディスプレイとは
- 2 強誘電性液晶ディスプレイの概要
「Ferroelectric Liquid Crystal Display」の例文・使い方・用例・文例
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