FamiTracker
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/08/25 09:41 UTC 版)
別名 | ファミトラッカー |
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最新版 |
0.5.1.1 / 2025年1月13日
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最新評価版 |
0.6
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リポジトリ | https://github.com/Dn-Programming-Core-Management/Dn-FamiTracker |
プログラミング 言語 |
C++ |
ミドルウェア | MFC、DirectSound |
対応OS | Microsoft Windows |
対応言語 | 英語 |
サポート状況 | 開発中 |
種別 | トラッカー、ミュージックシーケンサー、エミュレータ |
ライセンス | GPLv3 |
公式サイト | http://famitracker.com/ |
Famitrackerは、ファミリーコンピュータ(ファミコン、NES)をベースにした音楽制作のためのオーディオモジュールトラッカーソフトウェアもしくはミュージックシーケンサーである。ファミコンの様々な拡張チップのエミュレーションに加えて、NSFまたはファミコンROMイメージとしてのレンダリングも提供し、特別に開発されたサウンドドライバーをシステムに使用できる。
GNU一般公衆ライセンス(GPLv3)のもと、現在、バージョン0.5.1.1[1]がオープンソースで公開されている。
特徴
ファミコン内蔵音源(Ricoh 2A03)をエミュレートし、矩形波2チャンネルと三角波・ノイズ・DPCM各1チャンネルを制御する。さらに、以下の拡張音源のいずれかひとつを追加することができる。
- Nintendo MMC5…矩形波(2チャンネル)
- Nintendo FDS…波形メモリ音源(1チャンネル)
- Namco N163…波形メモリ音源(1~8チャンネル)
- Konami VRC6…矩形波(2チャンネル)、鋸歯状波
- Konami VRC7…FM音源(6チャンネル)
- Sunsoft SB5(プレリリース版のみ)…矩形波&ノイズ(3チャンネル)
Instrument(“楽器”)と呼ばれる音色データを最大64個まで追加でき、それぞれに個別のボリューム、ピッチ、アルペジオ、波形のプロパティを設定することができる。これによって打ち込みのプロセスが高速化できる。また、多くのトラッカーと同様に、Famitrackerには、ポルタメント、ピッチ調整、アルペジオといった様々なエフェクト(Effect)が備わっている。1つのモジュールファイルに最大64個まで楽曲データ(Song)を含めることができる。
NSFフォーマットの主な機能は、NSF形式にエクスポートし、ファミコンのROMを実行することができることにある。この目的のために、サウンドドライバが使用・実行され、音楽を再生する。さらに、テキストファイルのエクスポートとインポート、および独自のエクスポート・インポート機能を提供するプラグインインターフェイスも提供している。
開発
このプロジェクトは、フォーラムの管理者であるjsr氏によるによって2005年に開始された。C++をプログラミング言語として、MFCをGUIライブラリとして使用していた。それ以来、不規則だが、ほとんどは毎年新しいバージョンが提供された。
ソースコードはGNU General Public Licenseの下で自由に入手でき、公式サイトからダウンロードできる。現在、正式版の開発に取り組んでいるプログラマーはただ1人で、いくつもの派生版が現れては消えている状況である。HertzDevil氏によって開発された0CC-Famitrackerは、広く普及している派生版の一つであり、エフェクトの追加、複数の拡張音源の使用可などの改造が施されている[2]。また、別の派生版famitracker.dllは、他のアプリケーションからモジュールファイルを操作・再生することができるプログラムライブラリである。
参考文献
- Peter Moormann: Music and Game: Perspectives on a Popular Alliance. Springer Science & Business Media 2012, ISBN 3-531-18913-1.
脚注
- ^ “Release 0.5.1.1 · Dn-Programming-Core-Management/Dn-FamiTracker.”. 2025年8月10日閲覧。
- ^ Miller, Quinton (2025-07-23), HertzDevil/0CC-FamiTracker 2025年8月10日閲覧。
関連項目
外部リンク
- FamiTrackerのページへのリンク