ES44C4
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/12/20 17:45 UTC 版)
「GE エボリューション・シリーズ」の記事における「ES44C4」の解説
上記のES44ACから派生して誕生した車種である。BNSF鉄道は、順調に増備を続けてきたES44DCとES44ACの優れた特徴を継承する機関車として、AC機(交流誘導電動機搭載)ながらも製造コストを下げ、且つ起動時の引張力を6動軸のDC機(直流電動機搭載)とほぼ同じに保つことができる機関車の製造をGE社に要請した。GE社が、これに答える形で2009年に登場させたのがES44C4である。したがって、ES44DCに替えて増備したと推測される。日本国内でもかつては6動軸(EF型)の直流機に対して、交流機は4動軸(ED型)でもほぼ同等の引張力を発揮できるとして、ED75形に代表される機関車たちが製造された経緯があるが、これらはいずれも直流電動機で、日本の過去の事例とは根本的に異なる。BNSF鉄道では、テストの結果が極めて良好だったために、その後、1000両を超えるES44C4を発注している。電動機の搭載数が6基から4基に減少している以外はES44ACと同様である。各台車の中央の軸を無動力化し、軸配置もA1A-A1Aとなった。末尾の「4」は4動軸を表す。2011年11月時点ではBNSF鉄道のみが導入している。本形式には空転を検知して軸重を自動調整するトラクションコントロールシステムが搭載されている。現地で実際に貨物列車を牽引する場合、ES44DCとES44C4の混成が目立ち、石炭輸送列車などの重量貨物列車の牽引には使用されず(こちらはES44AC牽引が通例)、長編成のマニフェスト・トレインやインターモーダル・トレインを4重連程度で牽引する場合には、1両ないし2両が入ることが多い。ES44C4は電動機が4基であるため、6基のDC機に比べ総出力が低下、ES44C4だけの多重連では牽引定数が低くなるためと推測される。
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