ENTAC_(ミサイル)とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > ENTAC_(ミサイル)の意味・解説 

ENTAC (ミサイル)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/12/03 00:19 UTC 版)

ENTAC(MGM-32A)
ENTACの断面
種類 対戦車ミサイル
製造国 フランス
設計 DTAT
製造 ノール・アビアシオン
性能諸元
ミサイル直径 152mm
ミサイル全長 820mm
ミサイル重量 12.2kg
射程 400-2,000m
誘導方式 MCLOS
飛翔速度 100m/秒
テンプレートを表示

ENTACは、フランスが開発した有線指令誘導方式の対戦車ミサイルで、名称はフランス語ENgin Teleguide Anti-Char」の頭文字に由来する。アメリカ軍での型式はMGM-32A

1950年代初頭に開発され、フランス陸軍には1957年に配備された。1974年の生産終了までに、およそ14万発が製造された。

概要

ミサイルは、一斗缶のような単純な構造の金属状の発射機から射出され、これは、操作機に接続される。1つの操作機で、最大10機の発射機を制御できる。射手は、ジョイスティックにより手動でミサイルを誘導する。弾道の補正はミサイルの後部と発射機をつなぐ2本のワイヤーを通して行われる手動誘導方式である。

他の第1世代の対戦車ミサイルと同じように射程が短く飛行速度が遅いのは、射手のコントロールを容易にするためである。

開発

このミサイルの開発は、フランスの政府機関であるDTAT(Direction Techinique des Armements Terrestres)によって行われ、ノール・アビアシオンが生産を行った。ENTACは、個人携行ミサイルとして設計されている。

採用国

アメリカ軍での採用実績

アメリカ陸軍は、フランスミサイルSS.10の後継機としてENTACを購入した。1963年から配備が始まり、MGM-32Aの型式番号が与えられた。アメリカ軍では主にM151に車載して運用された。1968年-1969年までに段階的に退役し、BGM-71 TOWが採用された。これは、ベトナム戦争でも運用されている。

関連項目

外部リンク


「ENTAC (ミサイル)」の例文・使い方・用例・文例

Weblio日本語例文用例辞書はプログラムで機械的に例文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「ENTAC_(ミサイル)」の関連用語

ENTAC_(ミサイル)のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



ENTAC_(ミサイル)のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのENTAC (ミサイル) (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
Tanaka Corpusのコンテンツは、特に明示されている場合を除いて、次のライセンスに従います:
 Creative Commons Attribution (CC-BY) 2.0 France.
この対訳データはCreative Commons Attribution 3.0 Unportedでライセンスされています。
浜島書店 Catch a Wave
Copyright © 1995-2025 Hamajima Shoten, Publishers. All rights reserved.
株式会社ベネッセコーポレーション株式会社ベネッセコーポレーション
Copyright © Benesse Holdings, Inc. All rights reserved.
研究社研究社
Copyright (c) 1995-2025 Kenkyusha Co., Ltd. All rights reserved.
日本語WordNet日本語WordNet
日本語ワードネット1.1版 (C) 情報通信研究機構, 2009-2010 License All rights reserved.
WordNet 3.0 Copyright 2006 by Princeton University. All rights reserved. License
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
「斎藤和英大辞典」斎藤秀三郎著、日外アソシエーツ辞書編集部編
EDRDGEDRDG
This page uses the JMdict dictionary files. These files are the property of the Electronic Dictionary Research and Development Group, and are used in conformance with the Group's licence.

©2025 GRAS Group, Inc.RSS