Djprobe
稼働中のLinuxカーネルの動作状況を調査できるようにするデバッグ用機能。LKSTを開発しているLKST Projectのサブプロジェクトとして開発され、GPLで配布されている。
ユーザーが作成した調査用コードを、任意のカーネル機能が呼び出された際に実行することにより、プロセッサ内部のレジスタや、各種データ構造の状況を調べられる。
同様の機能を提供する「Kprobes」と異なり、調査用コードの呼び出しに、割り込み命令ではなく、相対ジャンプ命令を利用するのが大きな特徴である。これにより、Kprobesに比べて10倍以上の高速化を実現している。また、マルチプロセッサ環境でも安全に使用できる。
欠点としては、ページ境界をまたぐメモリーアクセスに制限があるプロセッサでの実装が難しいことが挙げられる。そのため、Kprobesに比べると調査できるカーネル領域にやや制限がある。現在のところ、x86互換プロセッサに対応している。
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関連URL
Djprobe-Direct Jump Probe(http://lkst.sourceforge.net/djprobe.html)

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