Dimercaprolとは? わかりやすく解説

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ジメルカプロール

分子式C3H8OS2
その他の名称ジカプトール、スルファクチン、ジメルカプロール、1,2-ジチオグリセロール、ブリティッシュアンチ-レウィシット、Dicaptol、Sulfactin、Dimercaprol、1,2-Dithioglycerol、British Anti-Lewisite、2,3-Dimercapto-1-propanol、British Antilewisite、BALブリティッシュ-アンチルイサイト、イギリスルイサイトバル、ジメルカプトール、ジチオグリセロール、British antilewisite、Dimercaptol、Dithioglycerol、USAF ME-1、2,3-ジメルカプトプロパノール、2,3-Dimercaptopropanol、2,3-Mercaptopropanol、2,3-メルカプトプロパノール
体系名:2,3-ジメルカプトプロパン-1-オール2,3-ジメルカプト-1-プロパノール


ジメルカプロール

(Dimercaprol から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/07/19 05:21 UTC 版)

ジメルカプロール
IUPAC命名法による物質名
識別
CAS番号
59-52-9
ATCコード V03AB09 (WHO)
PubChem CID: 3080
KEGG D00167
化学的データ
化学式C3H8OS2
分子量124.227
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ジメルカプロール(dimercaprol)は、重金属中毒の解毒剤(キレート剤)である。商品名はバル(BAL)であり、元々はイギリスルイサイトの解毒剤として開発されたことに由来する(British Anti-Lewisiteの略称)。

組成式はC3H8OS2IUPAC名は2,3-ジメルカプトプロパノール(2,3-Dimercaptopropanol)。CAS登録番号は59-52-9。

作用機序

投与方法は筋注。本剤は、金属イオンに対する親和性が強く、体内の諸酵素と金属イオンの結合を阻害する。既に結合してしまっている場合は、本剤が金属イオンと結合することによって、阻害された酵素から金属イオンを引き剥がし、体外への排泄を促進する。その結果、酵素の活性が賦活する。

適応

砒素水銀ビスマスクロムアンチモンの中毒。なおモノアルキル水銀、アルキル鉛、タリウムバナジウムに対しては効果がない。

カドミウムセレン放射性元素の中毒には用いない(中毒症状を悪化させることがある)。なお、鉄中毒に対してはデフェロキサミン、カドミウム中毒にはCaNa2EDTA(エチレンジアミン四酢酸カルシウム二ナトリウム)が用いられる。

関連項目



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