DSM-IVおよびDSM-IV-TR
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/16 18:12 UTC 版)
「精神障害の診断と統計マニュアル」の記事における「DSM-IVおよびDSM-IV-TR」の解説
DSM-IVの「精神障害の定義」は「どのような定義によっても『精神障害』の概念に正確な境界線を引くことができないことを認めなければならない」と注意している。各種精神障害は、臨床的に有意な行動、心理的症候群、様式として概念化されているが、死別反応等の予測可能で文化的に容認された反応であってはならない。政治的、宗教的、性的等の逸脱した行動や社会的な葛藤も個人的な機能不全がなければ精神障害ではない。各診断カテゴリが一つの実体を表わしているという仮定はなく、ある精神障害と他の精神障害、精神障害と正常は連続的に繋がっている。また、同一の精神障害を有する各人が全ての重要な点で似ているという仮定もない。統合失調症患者(schizophrenics)が存在するのではなく、統合失調症 (schizophrenic disorder)の診断基準を満たす症状を有する人々がいるだけである。 DSM-IVでは「統合失調症患者(a schizophrenic)」という人間を分類する表現は誤解を招くため、「統合失調症を有する人(an individual with Schizophrenia)」というぎこちないがより正確な表現を採用するとしている。
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