DNSBL クエリ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/11 14:02 UTC 版)
メールサーバがクライアントからコネクションを受け付けたとき、クライアントをDNSBL(ここでは dnsbl.example.net)に照らしてチェックするには、以下のようなことをする。 クライアントのIPアドレス(ここでは 192.168.42.23)のバイト順を逆転させ 23.42.168.192 とする。 これにDNSBLのドメイン名を連結し 23.42.168.192.dnsbl.example.net とする。 これをドメイン名("A"レコード)としてDNSで参照する。クライアントが一覧にあればアドレスが返ってくる。そうでなければ "NXDOMAIN" ("No such domain") というコードが返ってくる。 クライアントが一覧にある場合、その名前をテキストレコード("TXT"レコード)として参照することができる。多くのDNSBLはTXTレコードで何故そのクライアントが一覧に加えられたかという情報を公表している。 以上のようにDNSBLでのアドレス参照は、リバースDNSの参照に似ている。違いはDNSBLでは "PTR" ではなく "A" を使う点と、特殊リバースドメイン in-addr.arpa ではなくフォワードドメイン(上の例では dnsbl.example.net)を使う点である。 DNSBLクエリで一致したときに返すアドレスは非公式なプロトコルに従う。多くのDNSBLは 127.0.0.0/8 のループバックにあるアドレスを返す。127.0.0.2 が通常返され、他のアドレスを返す場合は、第三者中継、プロキシ、スパマーの所有ホストなどの種別を表す。詳細については Anti-Spam Research Group の Internet draft を参照のこと。
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