Dツール / TOOL SAFE
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/06 02:32 UTC 版)
「京都機械工具」の記事における「Dツール / TOOL SAFE」の解説
デラックスツール。 1981年、創業メンバーの一人である齋藤が著名な上質工具メーカーであるスナップオンを意識し、それに負けない品質の工具を作ろうと考えた。それがデラックス工具ツール、Dツールである。京都機械工具社史によれば、計画の実施は1982年3月となっている。 翌1982年、これは「TOOL SAFE」と言う名で、工具セットのかたちで発売、当時10万円の価格であったが、シリアルナンバーのついた限定の3000セットはあっと言う間に完売した。これを紹介した文献では「幻のDツール」と銘打っている。また、ツールを収納する箱のデザインにもこだわったものであった。ちなみにラチェットレンチは、1950年代の「スナップオン」のそれにそっくりであったと言う。 特徴としては、コストを度外視し品質を追求。従来工具にはニッケルクロームバナジウムを用いていたものに、モリブデンを配合。クロームメッキの仕上げには1本1本を手で磨き上げると言う念の入れようで、工具評論家の高野倉匡人によれば、スパナなどは当時の日本製の工具としては、信じられない薄さのものであったと言う。 このDツールが、後のミラーツール、ネプロスの誕生のきっかけとなる。
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